【小田原 観光スポットレポ】石垣山一夜城 - 豊臣秀吉が一夜で出現させた!?総石垣の城<前編>
小田原城を見下ろす『石垣山一夜城』
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今回は、早川駅から石垣山農道を散策しながら歩いて50分程の場所にある、関東で最初に造られた総石垣の城『石垣山一夜城』をご紹介したいと思います。日本城郭協会より「続日本100名城」に選定されており、国立公園区域及び国指定史跡にも指定されている地です。
タクシーでは早川駅から約10分、小田原駅からは約15分ですが、早川駅にはタクシーが常駐していませんのでご注意ください。
【石垣山一夜城】とは
石垣山は、本来「笠懸山」と呼ばれていましたが、天正18年(1590)豊臣秀吉が小田原北条氏を水陸15万の大群を率いて包囲し、その本陣として総石垣の城を築いたことから「石垣山」と呼ばれるようになりました。
この城が、世に石垣山一夜城または太閤一夜城と呼ばれるのは、秀吉が築城にあたり、山頂の林の中に塀や櫓の骨組みを造り、白紙を張って白壁のように見せかけ、一夜のうちに周囲の樹木を伐採し、それを見た小田原城中の将兵が驚き士気を失ったためと言われています。しかし、実際にはのべ4万人が動員され、天正18年4月から6月まで約80日間が費やされました。
秀吉は、この城に淀君ら側室や千利休、能役者を呼び茶会を開いたり、天皇の勅使を迎えたりしました。
参照元:石垣山一夜城 - 小田原市
小田原城を見下ろす山上に、白紙を張って白壁のように見せかけ一夜のうちに築城されたかのように見せたというのは、天下統一を果たした豊臣秀吉らしい伝承ですね。
「石垣山一夜城歴史公園」では、地元の方が無料ガイドをしてくださっているようで、入り口はガイド出発時間が書かれていました。
また、入り口付近には巨大な石材が置かれています。
『石垣山一夜城』の西側斜面一帯は、江戸時代初期に江戸城修築のための石垣用石材を調達した「江戸城石垣石丁場跡」として国指定史跡となっています。ここに置かれているものは、早川の道路建設に伴う発掘調査によって発見され、移設されたものだそうです。
公園入口すぐの左手側には、高く積み上げられた迫力のある石垣「南曲輪(みなみくるわ)の石垣」があります。
関東大震災で一部が崩落しましたが、それでも大部分は元の形を留めているとのことです。
石垣山の石垣は古式の野面積みと呼ばれる技法で積まれた、強固なものなのだそう。
公園内は綺麗に整備されていて、自然が多くウォーキングにもよさそうです。
東方面に登っていくと、「二の丸」の石垣が見えてきます。この辺りの石垣は、比較的小さいものが使われているのが特徴です。
二の丸から見える10mを超える高さの石垣は、400年以上前の技術の高さを体感出来ます。
こちらは、防御や物見のために建てられた櫓台(やぐらだい)の跡。
小田原市街をはじめ江の島方面まで広く見渡すことの出来る絶景ポイントです。
左手中央付近に、しっかりと小田原城を確認することが出来ます。
次の記事では、『石垣山一夜城』の本丸へとご案内します。
【小田原 観光スポットレポ】石垣山一夜城 - 小田原城を見下ろす総石垣の城<後編>へ続く
施設紹介
【石垣山一夜城歴史公園】
■住所:〒250-0021 神奈川県小田原市早川1383−12
■電話番号:0465-23-1373
■問合せ先:小田原城総合管理事務所
※駐車場:有(無料、58台)
※トイレ:有
アクセス
JR早川駅からタクシーで約10分、小田原駅から約15分