【平塚 観光スポットレポ】高野山真言宗海詠山長楽寺-平塚七福神めぐり 第5回~延命長寿と福徳を授かる神 寿老尊~
平塚七福神めぐり第5回は長楽寺になります。
御本尊は薬師瑠璃光如来になります。
弘法大師空海ゆかりの古刹・長楽寺の縁起
相模川の河口、須賀の地に建つ高野山真言宗・総本山金剛峯寺の末寺、海詠山長楽寺。『新編相模国風土記稿』によると、後に高野山 真言宗の開祖となる空海が青年のみぎりに関東を巡錫し819年 (弘仁10年)に当・須賀の地に滞在したことが起源があると伝えられています。
その後の鎌倉時代、空海止宿の霊地に、開山の祖である僧・鎮海が草庵を結び「海詠庵」と称して居住。さらに1216年(建保3年)に僧•朝秀が一宇を中興し、庵号を「海詠山」としました。それから約800年の間、高野山の直末寺として大いに栄え、十三ヶ寺の末寺を配し三島神社の別当も務めたとされます。
明治期以降も連綿と法灯が継がれてまいりましたが、第2次世界大戦末期の1945年(昭和20年) 7月、平塚の地は空襲を受け、長楽寺も塔堂伽藍のほぼすベてを焼失してしまいました。その後、寺の運営は困難を極めましたが、檀信徒による復興への願いが叶い、2012年(平成24年)には、新本堂などの伽藍が見事に再興されました。
相模の国を代表する真言宗寺院である長楽寺。毎日、平塚をはじめとした多くの市民の方々をお迎えしております。
寿老尊は、人の安全と健康を守り、長寿の神として古来より尊ばれており、信仰する人々に生命の尊重、無病息災、子孫繁栄、家業繁昌、交通安全、心願成就などの福徳をお授けになります。
寿老尊
寿老尊は、星座の「カノープス」(りゅうこつ座の一部)という星が「寿星」と呼ばれ、その星が人格化したものといわれています。この星はまれにしか見られないため、世の中が平和な時だけに出現するおめでたい星と信じられてきました。
長楽寺の庚申塔(こうしんとう)
この長楽寺の庚申塔は、神奈川県の県指定有形民俗文化財にもなっています。
庚申塔とは 60日に一度巡ってくる庚申の日に、その夜を眠らずに過ごして健康長寿を願う庚申待(こうしんまち)という信仰があり、その供養をしるして造立された石造物をさします。
石塔は紀年銘を持たないが、光背型塔で刻像は同じく四臂青面金剛と二猿で、青面金剛の四臂の持物は右上手に剣、右下手に宝棒、左上手に三叉戟、左下手に索を持ち、頭には三股冠とともに怒髪様のものを刻む。左右の二猿は両膝を立てて正面を向いて座り、右猿は手を膝の上におき、左猿は膝上で手を結んでいます。
アクセス
住所:〒254-0802 神奈川県平塚市札場町15-42
Tel:0463-22-0610
平塚駅南口より徒歩15分
平塚駅南口バス20番のりば須賀港行「須賀四つ角」下車すぐ
HP:長楽寺