2024年5月19日投開票 小田原市長選挙 立候補者インタビュー
湘南人では、2024年5月19日(日)投開票の小田原市長選挙について、それぞれの立候補者にインタビューを実施し、各候補者の進めたい主な政策、小田原市の課題への取り組みなど、詳細にお答えいただきました。
「地元密着メディア」湘南人は、「小田原市の一人でも多くの有権者の方が、選挙に足を運んで頂けるようにしたい」という想いから、今回のインタビューを行いました。ぜひ、お読みいただいて、投票の際の参考としていただければ幸いです。
※掲載順序は届出順、敬称略
※インタビュー内容については、文末表現の統一以外はそのまま掲載しています。
※期限までに回答があった方のみ、インタビューを掲載しています。
※インタビュー実施期間
4月22日(月)〜5月12日(日)
目次
- 1 小田原市長選挙(定員1) 立候補者詳細
- 2 インタビュー
- 3 告示日
- 4 投票所入場整理券
- 5 投票日
- 6 投票できるかた
- 7 期日前投票所・日時
- 8 不在者投票について
- 9 定員・立候補者数
- 10 小田原市長の動向
- 11 関連リンク
- 12 まとめ
小田原市長選挙(定員1) 立候補者詳細
※2024年5月13日現在の情報です。※届出順
古川 とおる
- 年齢:満64歳
- 党派:無所属
- 新旧:新人
- SNS:https://twitter.com/tooru__furukawa
加藤 けんいち
- 生年月日:1964年
- 年齢:満60歳
- 党派:無所属
- 新旧:元職
- HP:https://kato-kenichi.com
守屋 てるひこ
- 生年月日:1966年11月9日
- 年齢:満57歳
- 党派:無所属
- 肩書き:小田原市長
- 新旧:現職
- HP:https://moriya-teruhiko.com
インタビュー
Q1:今回立候補した理由をお聞かせください
古川氏
小田原を日本人の暮らしやすい豊かな町にする為
加藤氏
人口減少、少子高齢化、地域コミュニティの弱まり、社会インフラの老朽化、地域経済の衰退、貧困や格差の拡大、公共部門の財政悪化・・・そうした課題群が、より深刻化しながら私たちを取り囲んでいます。
幸いなことに、多彩な地域資源や豊富な人材に恵まれた小田原は、可能性の宝庫です。私たちは、日本が直面する課題を乗り越え、誰もが安心して暮らせる地域社会のお手本となる力を持っています。
しかし、現在の小田原市政は、昭和型の開発政策に終始し、財政の健全性も失われ、それどころか、連日のように不誠実な市政の実態がメディアを騒がせています。市民や職員としっかり向き合い、手を携え、共に課題解決に汗を流そうとする気概を、現市政から感じることはできません。
今こそ、私たちは、誠実と信頼、そして希望を取り戻さねばなりません。
今という時代と社会への強い危機感、その中で行われている小田原市政に対する懸念と憂慮、そして市民や職員から強く求められている市政現場への復帰の要請を踏まえ、まっとうな市政への立て直しをすべく、今回の市長選挙に立候補するものです。
「歴史の峠」を踏み越え、確かな未来へと続く道を皆さんとともに拓く。「人にとっての幸せ」「社会のほんとうの豊かさ」に思いをいたす。大地に立ち、人の力を信じて、小田原市政の再生に全身全霊で取り組む覚悟です。
守屋氏
市長就任当初は、コロナ禍で初となる緊急事態宣言が首都圏などに発令され、新型コロナウイルスに関する知見がなく、ワクチンも十分ではないという大変厳しい状況でした。
市民の皆さんも不安な日々を過ごされたと思いますが、地域医療関係者等と連携を図りながら、「生活を守る」「事業者を守る」「教育を守る」「医療を守る」の四本柱で感染拡大防止に注力しました。
それと並行する形で、多くの市民意見をもとに令和4年4月、第6次小田原市総合計画「2030ロードマップ1.0」を策定。「豊かな環境の継承」を土台に、「生活の質の向上」と「地域経済の好循環」を大きな目標に掲げ、さらに「行政経営」「公民連携・若者女性活躍」「デジタルまちづくり」を推進エンジンとして、これまで多岐にわたる政策を、スピード感を持って実施してきました。
現在、2030年に目指す小田原の姿である「世界が憧れるまち“小田原”」の実現に向けて、まさに邁進している最中であり、手応えも大いに感じています。
この流れを継承し、市域全体の活性化を目指し、さらなる小田原の成長をけん引していくため、市長選挙への立候補を決意いたしました。
Q2:小田原市の今直面する主な課題、 それに対するご自身の考え、具体的な政策を教えてください
古川氏
- 不法移民等による治安悪化や社会的コスト増を防ぐ為に、社会保障の適用範囲を厳格化。
- 働く人、特にインフラに関わる国家資格等を持った技術者への税制面での優遇。例として高齢者へのタクシーの補助ではなく、運転手の手取り収入UPへ。
- 中学生にLGBTQ教育よりも正しい性教育、更にAEDなどの救命講習を、10年後には小田原の若者が誰でも救命処置が出来る安心な命を生み守る社会に。
- 太陽光パネルは火災時の消火が困難で防災面で危険、そこに補助金を出すより震災対策としてエレベータ閉じ込め事故をビルの管理者や住人が救出出来る講習に補助金を。 少年院跡地の開発への市の補助金の投入を辞め、再開発への関与を最低限とします。開発は遺跡調査が必要な為、コスト的に見合わない場合は防災公園として備蓄倉庫やトイレなどを整備します。
- 小田原駅西口再開発は私有地の一部売却も含めコスト削減した複層で動線に優れた広場とし、駅前保育施設も設置します。
- 競輪場は利用客が少ないので平塚へ統合し、駅周辺に場外車券売場を設置する。また跡地利用は観光の核となる施設を検討します。
- 西湘貨物駅の旅客新駅請願並びに周辺施設の移転、再開発。国府津駅周辺の民間による耐震高層化と国道の拡幅、それに伴う都市計画の立案。
- 伊豆湘南道路の整備促進。西湘バイバス、小田原厚木道路の無料化による渋滞緩和。更に国府津IC上り入口を高架で国道を跨ぎ北側から直接入れる様に改良。
- 更新したものの10年後には耐用年数に達する清掃工場に高性能ゴミ償却炉(分別不要で発電能力の高い炉)の新設の検討。
- 築60年を超えるコンクリート造りの小田原城天守閣。大手門と共に本来の木造での復元計画の始動。
- 多くの文人の集った街、小田原文学館を中心とした表現の自由を尊重した歴史を感じさせる町づくり。
- 地元の農水産物の消費を拡大し後継者を育てます。
- 市長の給与は年800万円以下とし、市の組織を簡略化すると共に担当部長等のポストの削減。また能力のある職員の待遇を良くし、非正規職員の比率を見直します。
- 市業務のIT化を促進することによる市民サービスのスピードUPと費用軽減。
- 選挙での投票時に顔写真入りの証明書の提示を義務づける事による不正投票の抑止。
- 公的費用を投入した事業の収支のwebでの公開の義務化。
加藤氏
【1.自然と人間の絆を結びなおす】
- 公・共・私が一体となって遊休空間を利活用する「環境再生プロジェクト」の再起動
- 生ごみ循環などを活かした「ゼロ・エミッション(ごみを出さない街づくり)」の推進
- 鬼柳桑原地区の工業団地化を取りやめ、国内屈指のメダカ保護区として水田を保全
- 自伐型林業により、荒廃山林を整備・再生、木材資源を商品化しムダなく活用
- 高級食材から生活食材に視点を変える~「美食のまち」から「健やかな食のまち」へ 等
【2.弱い立場にある人たちに、日本で一番やさしいまちへ】
- 市東部・西部における各種機関を循環する「いのちの交通ネットワーク」の整備
- 学校での生理用品支給、高齢者向けの紙おむつ支給の継続、子ども向け紙おむつも無料に
- 発達支援が必要な子供たちを絶対に見捨てない、幼稚園・保育体制の整備
- 保護動物の里親支援、避難所への同伴など、「コンパニオン(ペット)と共にある社会」へ
- 性的マイノリティへの支援制度における2市8町の広域での連携と整合化 等
【3.「新しい成長」への積極的なチャレンジ】
- 少年院跡地は人的資本の拠点に~IT・AI企業の集積、先駆的人材教育の共同施設など
- 消費者も生産者もwin-winになる「地域支援型農業(Community Supported Agriculture)」
- 再生可能エネルギーの電源開発を推進し、収益を地域に還元する「地域公社」の構築
- ソーラーシェアリング~農業と再生可能エネルギーの相乗効果で経済を耕す
- 「財源なき開発」から「社会基盤の長寿命化」へ~地元中小土木建設事業者への技術支援 等
【4.学び合い、市民が主役になれる小田原を】
- 分野別市民会議を創設することで、草の根からの「民主主義の再生」を
- 大学や自治体とでネットワーク化した「市民向け社会教育プロジェクト」の始動
- 子どもが戻ってきたくなる街を残そう~地域の活動を体験する義務教育カリキュラム
- 主権者教育の充実~税の使い方から民主主義を学ぶ「子ども議会」の創設、予算確保
- いつでもどこでも、誰でも、身近で学べる「市民の自主学習サークル」への支援 等
【5.人が出会い、つながり、支え合うコミュニティづくり】
- 「ケアタウン構想」の補強と再整備による、支え合う地域社会の更なる充実
- 地域に丸投げにしない~コミュニティ拠点となる学校への地域担当職員の配置
- 住民が提案する街づくり~地域独自のプロジェクトへの活動支援金制度の創設
- 農と食を題材に子どもも大人も学び育つ「エディブル・スクールヤード」の地域への展開
- 小田原の誇り~歴史的町並みの再生、祭礼文化や芸能、山車や神輿の保存継承への支援 等
守屋氏
日本のみならず世界で頻発する自然災害や、市長就任後の4年間、市民との意見交換などを通じて感じた課題をお示しいたします。
一つ目は、「防災・減災」について。小田原は自然環境に恵まれたまちですが、地震、風水害など自然災害のリスクがあります。また、能登半島地震の被災地ではトイレ問題が深刻化しました。
そこで、上下水道などのインフラ・建物の耐震化のほか、防潮堤、急傾斜地対策、河川浚渫などの事業を県と連携して進めます。避難所へのマンホールトイレの整備も引き続き取り組んでまいります。また、個々の状況に応じた避難計画などソフト対策も併せて進めます。
二つ目は、「公共交通機能の維持確保」についてです。「バス便が減少して外出に支障がある」との意見を受けて、昨年の11月、高齢者移動支援事業「おだタク・おだチケ」を開始しました。今年4月からは対象エリアや対象年齢を拡大して実施しています。AIオンデマンドバスや自動運転なども含めて、公共交通の維持確保に取り組んでまいります。
三つ目は、「教育環境の充実」についてです。少子化など社会変化に対応した、子どもたちの未来にとって望ましい教育環境を考える必要があります。
そこで、昨年12月に策定した「小田原市新しい学校づくり推進基本方針」をもとに、更なる検討を進めてまいります。
四つ目は、「持続可能な地域運営」についてです。コロナ後、地域活動や行事が復活し、私が地域の現場にお伺いする中で、担い手不足についての多くの声をお聞きしました。10年先を見据えて、担い手の確保・育成、団体運営の負担軽減・効率化、自治会の加入促進・情報発信、各種団体間の連携などに取り組み、持続可能な地域運営を目指してまいります。
Q3:現市政の評価をお聞かせください
古川氏
IT化を進めるのは大いに結構だが利権化しています。
太陽光パネルの推進は災害の危険性等が増し廃棄物の問題などもあり市独自の補助金は即時中止へ、EVも同様。意味の無い補助金等が多くあります。それらを見直し減税を進めた方が働く人が増え少子化対策にもなると思います。
加藤氏
「世界が憧れるまち小田原」をキャッチフレーズに掲げる現市政は、それまでの「市民との協働」という表現を「公民連携」に差し替えました。加藤市政において大切に育まれてきた市民との協働は影を潜め、代わりに、経済界への配慮がにじむ事業に力点が置かれる市政へと路線が変更されました。
加えて、今後取り組みを検討している事業の中には、行政が税金を使ってこの時期に行う必然性が感じられない事案も見受けられ、その事業構想や財政運営の見通しには問題が多いと言わざるを得ません。
また現市政は、市議会の市長与党化が著しいこともあり、執行部の取り組みに対して議会からストップがかかることが皆無。全市民を視野に入れ満遍なく政策の効果を押し広げるべき市政の使命を果たしているとは言い難いのが現状です。
守屋氏(市政の自己評価)
自分が市長に就任したときは、コロナ禍の真只中という非常に厳しい状況下にありました。このような中にあって、本市の経済を活性化し、地域が抱える課題の解決を図るため、「公民連携」の手法を取り入れ、民間企業や大学、研究機関など多様な主体とパートナーシップを構築・強化してきました。
もはや行政だけでまちづくりはできません。市民と行政が一体となってこそ、この厳しい状況を乗り越えていけると考えます。公民連携に積極的に取り組んできました。
Q4:市長として力を入れて取り組んできたことを具体的に教えてください
古川氏:これまでの経歴と、経験をどう活かしますか
1 .日外アソシエーツ㈱(S59.4~H1.9)
<図書館向け辞書を中心とした出版・データベース構築会社>
- データ処理部にて、汎用マシン(FACOM M310、M330FX)の導入に携わる。 その後、同マシンによるEDPソフトの開発(COBOL)と運用を行う。(S59.6~H1)
- 開発業務部にてCD-ROMの開発などに従事。(H1)
- データショウの説明員や運用指導などを行う。(S61~) ・書籍の編集として、科学技術者や医学関係の辞書をなどの編集を行う。(H1)
2 .ゼネラルコンピュータ㈱(H1.10~H5)
<ソフトウェア開発会社>
- スーパーマーケット向けのPOSシステムの開発(COBOL)を行う。(汎用マシン)
- JR旅行業端末の開発(COBOL)を行う。(NEC N-5200)
- 銀行向け外国為替システムの開発(COBOL)を行う。(IBM汎用マシン)
3 .社会福祉法人 永耕会 光海学園(H6.4~H12.3)
<精神薄弱児入所施設>
- 児童指導員として、知的障害児の生活指導・介護を行う。(6年)
4 .㈱ヤギセー(H12.3~H12.9)
<食品卸会社>
- 食品卸売業向けGREP-Ⅲシステムの開発(COBOL)運用を行う。(6月)
5. エス・テイ・エス㈱(H12.10~H13.9)
<ソフトウェア開発の人材派遣会社>
- 三井住友海上火災向けシステム統合プログラムの開発(COBOL)を行う。
- 労金向け24時間バンキングシステムの開発(COBOL)を行う。
6 .㈱ユニマットホールディング・㈱ユニマットリバテイー(H13.9~H17.2)
<ゴルフ場運営会社>
- レインボーヒルズカントリークラブへのゴルフ場システムの導入・運用(WINDOWS)を行う。
- M&Aにより取得した多古カントリークラブの立ち上げを行う。
- M&Aにより取得した中軽井沢カントリークラブの立ち上げを行う。
- レインボーヒルズカントリークラブのHP作成(html、Java)・運用、並びに WEB予約システムの導入・運用(WINDOWS)を行う。(H13~17)
7. ㈱ジャパンゴルフオンライン(H17.2~H17.5)
<ゴルフ場向けインターネット予約システム開発・運営会社>
- WEBによるゴルフ場予約システムの開発(html、Perl)を行う。(H17)
8. ㈱ユニマットリバテイー・㈱ユニマットホールディング(H18.1~H24.1)
<ゴルフ場運営会社>
- レインボーヒルズカントリークラブ・白鳳カントリー倶楽部にてゴルフ場システム 及びWEBの運用・改良を行う。白鳳CCにて総務・経理の責任者・営業も兼務する。
9. ㈲小室車両工業(H24.4~H24.10)
<重機販売・整備・レンタル会社>
- 重機の営業を行う。
10 ㈱ファームネットジャパン(H24.10~H27.3)
<ハム・ソーセージ等の製造・販売会社>
- インターネット営業の運用、システムの改善を行う。
- 食品卸および飲食店やレジャー産業、イベントなどの営業を行う。
11 ㈱リッチフィールド(H28.10~H29.12)
<介護施設運営会社>
- 介護職員として勤務するだけでなく、事務も兼務する。
12 山王総合㈱(H30.10~R5.5)
<ビルメンテナンス会社>
- 伊勢原市役所・市民会館の施設管理を行う。(途中から副責任者)
- 伊勢原市内の物流倉庫の施設管理の立ち上げを行う。
- 厚木市内の病院(週3日)・松田町の工場(週2日)の施設管理を行う。
働く人、特にインフラに関わる国家資格等を持った技術者への税制面での優遇する政策を行います。
加藤氏:2008年~2020年の実績について
2008年~2020年における主な実績(ごく一部)は以下の通りです。
【いのちを大切にする小田原】
- 「ケアタウン」の市内全地区での実施 全小中学校にエアコン設置
- 市立病院再整備の基本計画策定
- おだわら総合医療福祉会館の建設
- 生活保護行政の抜本的見直し
- 全市一斉防災訓練の導入
- 地域包括支援センターを12か所に拡大
【希望と活力あふれる小田原】
- おだわら環境志民ネットワークの設立
- 再生可能エネルギーの地域自給推進
- 農産物の高付加価値化(レモン、梅、タマネギ等)
- 水産物のブランド化と拠点整備(TOTOCO)
- 森づくり・木づかいのまちづくり推進
- 天守閣大改修、歴史的建造物公有化 北条五代や街あるき観光の推進
【豊かな生活基盤のある小田原】
- 城山陸上競技場大規模改修、ラグビー誘致
- 地下街を「HaRuNe小田原」として再生
- お城通り地区再開発を完遂、「UMECO」と「ミナカ」に
- 芸術文化創造拠点となる新市民ホールの建設着手
- 老朽化した斎場の再整備
- 環境事業センターの大規模改修(長寿命化) 2市5町にまたがる広域消防の発足
【市民が主役の小田原】
- 自治基本条例の制定
- 総合計画策定や各種検討委員会への市民参画促進 おだわら市民交流センター(UMECO)開設
- おだわら市民学校創設
- 生涯現役促進事業の展開
- 全26地区での地域コミュニティ活動の充実
- SDGs未来都市/地域循環共生圏のモデル都市
守屋氏:これまでの経験を2期目にどのように生かしますか?
市長就任後、市民の命と暮らしを守るた「生活を守る、事業者を守る、教育を守る、地域医療を守る」の4本の柱を掲げ、感染症対策を最優先に市政運営に取り組んできました。
そして、令和4年に第6次小田原市総合計画「2030ロードマップ1.0」を策定し、「世界が憧れるまち“小田原”」の実現に向け、「豊かな環境の継承」を土台に「生活の質の向上」と「地域経済の好循環」の具現化をまちづくりの目標に掲げるとともに、推進エンジンとして「行政経営」、「公民連携・若者女性活躍」、「デジタルまちづくり」を掲げ、様々な取組を推進してきました。
具体的には、公民連携・若者女性活躍については、様々な事業者と災害協定や包括連携協定を締結するとともに、民間提案制度によって歴史的建造物や旧支所の利活用を進めることができました。
また、若者が描く夢を実現できる魅力的なまちづくりを進めるため、本市のまちづくりに寄与する若者ならではのアイデアを募集する「おだわら若者応援コンペティション」や、まちづくりにつながる活動を行う若者に焦点をあてて表彰する「おだわらMIRAIアワード」を創設しました。
これらの取組をこれからも丁寧に育てていくことで、小田原の更なる成長を促進し、全ての市民が、このまちに住んで良かった、住み続けたいと感じ、国内外の人たちが行ってみたい、住んでみたいと憧れる「世界が憧れるまち“小田原”」の実現を目指してまいります。
Q5:小田原市の魅力、 アピールポイントを教えてください
古川氏
歴史があり交通の要所である小田原は温暖で地場の農水産物も豊富なところです。移民の流入を防ぐ政策をとれば更に日本人が住みやすい街になるでしょう。
加藤氏
先行きの極めて不透明な時代と社会の局面にあって、幸いなことに小田原は実に豊かな可能性を宿しています。
なんといっても森里川海がすべて揃うオールインワンの自然環境。そこで育まれてきた、歴史ある多彩な地場産業、多様な芸術文化の活動や多岐にわたる市民活動の躍動、そして献身的に活動し支えあう生きた地域コミュニティ。
都市部との適度な距離感と交通の至便性などの地の利。
他地域では望んでも得られることのない可能性の宝庫であり、農政家で思想家の二宮尊徳流に言えば「無尽蔵の徳」を持つ私たちの小田原は、日本再生のさきがけとして、「持続可能な地域社会モデル」を他都市に先んじて具体化するミッションを持っていると考えます。
自分たちが生きていくために必要な糧は基本的に自分たちで生み出し、世界で何があっても安心して暮らせる食やエネルギーの自給が可能な、お互いのいのちが健やかであり続けるよう支え合うまちを実現することができるのです。
守屋氏
歴史や文化、自然・食・環境・交通利便性に恵まれており、海・川・里・森・街すべての機能がコンパクトに揃い、他都市が羨むほどのポテンシャルを有する、日本を代表する都市のひとつであり、世界が憧れるまちを名乗るにふさわしい都市だと思います。
また、地域活動や市民活動が活発に行われており、全国でも特筆すべきレベルで展開されている。「人と人とのつながり」が本市の大きな財産だと思っています。
Q6:もし当選されたら、 小田原市をどんな街にしていきたいですか?
古川氏
小田原を日本人の暮らしやすい豊かな街にします。
加藤氏
2008年から2020年にかけて小田原市政が最重要テーマとして取り組んできた「いのちを大切にする小田原」を不動の政策基盤として堅持しつつ、その上に築くべき都市像として、以下の3つを掲げています。
「自然環境の恵みがあふれるまち」
森里川海オールインワン、身近に多彩な自然環境が存在しているのは、小田原の大きな魅力であり、市民にとってかけがえのない価値です。
食やエネルギーなどいのちを支える要素、子どもを取り巻く良好な成育環境、市民の暮らしにおける安心や快適さを私たちに与え、SDGsや地域循環共生圏の時代にふさわしい都市ブランドへと高める自然環境の恵みを、より豊かに育て、持続可能な地域社会の充実へと多角的に活かしていきます。
自然環境という最も基礎的な社会共通資本の充実は、人的資本と知識産業の集積をもたらし、新たな文化を育てる土壌となっていきます。
「未来を拓く人が育ち生きるまち」
人口減少と少子高齢化、地域課題山積の時代にあって、地域社会の命運を握るのは、それらを乗り越えていけるだけの力を持つ「人」が育ち、活躍し、課題解決や持続可能なまちを創造できるようにすること。子どもたちが地域の中で健やかに育ち、分かち合いの心と課題解決への知恵や力を培います。
若者が社会の運営に意欲的に参画すると、年齢を問わず自主学習や社会教育が活発化します。そのように小田原の人的資本を充実させ、協働を進め、未来を支える見識と能力を持つ人材が育つことにより、企業活動の活性化や新たな集積による地域経済再生にも帰結していくまちを目指します。
「多彩な資源が健やかに花開くまち」
多彩な自然環境、長い歴史を経て蓄積された産業や文化、活発な市民活動、強い絆を受け継いできた地域コミュニティなど、他都市にはない多様さで地域資源が集積する小田原。
豊かであったゆえに活かしきれていないそれらの資源を十全に活かし、繋ぐことで、地域社会の持続可能性を確かなものにすることが可能です。
地域資源の「光」の強化による交流人口・関係人口の拡大、地域資源の厚みを十全に活かした経済活動の充実と産業の育成、そして域内経済循環の拡大という好循環を確立していきます。それは、支え合い分かち合う地域社会の強靭化にも繋がっていくと思います。
守屋氏
現在、小田原市に住んでいる人には「ずっと住み続けたい」、まだ小田原市に来たことがない人には「是非訪れてみたい」と思ってもらえるようなワクワク感のある街にしていきたいと思います。
ワクワク感のある街を具体的にいうならば、
- 年齢、性別、国籍、障がいの有無にかかわらず、ひとり一人が輝く、多様性を尊重できている街
- 前例のないことに挑戦する精神にあふれている街
- それに応え、やりたいことを実現ができる環境が整っている街
- これらを支えるための公民の連携が取れている街
- 失敗しても何度でもチャレンジできる、やり直すことができる体制が整っている街
「ワクワクするまちづくり」を具現化させる一つの取り組みとして、JR御殿場線沿線の魅力向上に取り組みます。活かしきれていないポテンシャルを多く秘めているエリア。都市計画法や農地法といった様々な制約があるが、前例のないことへ挑戦する気持ちをもって壁を乗り越えてまいります。沿線エリアを一つのパッケージとしてとらえ、様々な切り口から魅力向上に取り組み沿線を盛り上げてまいります。
魅力向上に取り組む中で、都市近郊農業のありかた、人口減少といった課題の解決策をも見出しだしてまいります。また、解決へのプロセスや関わった人物も小田原の魅力の一つとなることを期待します。
こういった取組みのが、世界が憧れるまち“小田原”の実現につながると確信しております。
告示日
2024年5月12日(日)
告示日とは、自治体の選挙管理委員会が選挙を行う旨を告示する日です。公営ポスター掲示板に選挙ポスターが掲示されるのは、告示日から投票日の前日までです。
投票所入場整理券
- 投票所入場整理券は、住民票の記載に基づき、原則世帯ごとに封書で発送されます。世帯主あてに郵送する投票所入場整理券(圧着式はがき)を各自切り離して、はがきに書いてある投票所へお持ちください。はがき1通につき4名分の投票所入場整理券になっています。
- 2024年5月10日頃を目途に届くように発送されます。
(配達状況により遅れる場合があります。) - 届いていない場合や紛失した場合でも、小田原市の選挙人名簿に登録されていれば投票できます。
投票日
2024年5月19日(日)
持ち物
- 投票所入場整理券
- 本人確認書類(マイナンバーカード・運転免許証等)
投票の流れ
- 投票所に到着したら、受付で入場整理券を渡してください。(この際、本人確認書類を求められる場合があります)
- 受付で投票用紙をもらったら、パーティションで仕切られた投票記載所に向かいます。
- 投票記載所で投票したい候補者の名前を投票用紙に書きます。
- 投票用紙を投票箱に入れたら、投票完了です。
投票できるかた
- 2024年2月11日までに小田原市に転入届出などの手続きをし、3か月以上引き続き市内に住んでいるかたのうち、2006年5月20日までに生まれたかたです。
※投票日より前に市外へ転出されたかたは投票できません。
- 小田原市内で転居したかた
2024年4月16日(火)までに転居の届出をしたかたは、 新住所の投票所での投票となります。
※2024年4月17日(水)以降、転居の届出をしたかたは、今までの投票所となります。
期日前投票所・日時
投票日当日より前に投票できる制度です。5月19日(日)に投票できない方は、期日前投票をご利用ください。投票所入場整理券(届いている場合) をお持ちください。
次の理由などで投票日当日に投票所へ行けない見込みのある方は、期日前投票ができます。
- 仕事や用事、レジャーなどの予定があるかた
- 入院や出産などの予定があるため、投票所に行けない見込みのあるかた
- 天災または悪天候により投票所に到着することが困難であると見込まれるかた
※これまでは、上記理由のいずれに該当するかの特定が必要でしたが、令和5年3月施行の公職選挙法施行令により、上記理由のいずれかに該当する旨の宣誓で足りることになり、該当する理由の特定が不要となりました。
設置期間
※投票所により期間が異なりますので、ご注意ください。
受付時間
※投票所により時間が異なりますので、ご注意ください。
投票所
- 小田原市役所2階談話ロビー
2024年5月13日(月)~5月18日(土)
受付時間:午前8時30分~午後8時00分
※正面玄関をご利用ください。 - 川東タウンセンターマロニエ1階エントランスホール
2024年5月13日(月)~5月18日(土)
受付時間:午前8時30分~午後8時00分 - 小田原地下街ハルネ小田原うめまる広場
2024年5月13日(月)~5月18日(土)
受付時間:午前10時00分~午後8時00分 - 橘タウンセンター「こゆるぎ」こゆるぎホール
2024年5月15日(水)~5月18日(土)
受付時間:午前10時00分~午後8時00分
不在者投票について
期間
2024年5月13日(月)~2024年5月18日(土)
選挙期間中、選挙人名簿登録地で投票できない方が滞在先で投票できる制度です。事前に請求を行い、投票用紙等を滞在先へ取り寄せた上で、滞在先(小田原市以外)の市区町村の選挙管理委員会が指定した場所で投票することができます。投票できる期間については、滞在地の選挙管理委員会にお問い合わせください。
仕事や旅行など用事があって、投票日当日に小田原市で投票できないかたが対象です。
投票場所
滞在地の選挙管理委員会
持ち物
「請求書兼宣誓書」に必要事項を記入の上、小田原市選挙管理委員会に直接又は郵便で請求ください。 ダウンロードしプリントアウトをしてご利用ください。ファクシミリや電子メールでの請求はできません。
不在者投票請求書兼宣誓書のダウンロードは、こちらから。
定員・立候補者数
- 定員:市長1名
- 立候補者数:2名(2024年5月13日現在)
※候補者情報は、決まり次第随時更新いたします。
小田原市長の動向
関連リンク
まとめ
前回の2020年の小田原市長選挙も全く同じ顔ぶれで、守屋氏が37,245 票、加藤氏が36,701 票で、約500票差の戦いとなりました。今回は新人の古川氏が加わり、三つ巴の戦いとなります。
小田原市民の皆様には、今回のインタビューを参考にしていただき、ぜひ投票所まで足を運んで小田原市の未来を託せる候補者に投票をしていただきたい。