【大磯 遊びスポットレポ】神奈川県立大磯城山公園 旧三井別邸地区 - 自然に囲まれながら歴史と文化に触れ合う、大人のお散歩コース
「関東の富士見百景」にも選出されている
今回は、大人のお散歩にオススメ!大磯町の歴史を垣間見ながら、素晴らしい眺望が楽しめる『大磯城山公園』の「旧三井別邸地区」をご紹介したいと思います。
神奈川県立大磯城山公園(おおいそじょうやまこうえん)
県立大磯城山公園は、湘南地域の西、大磯町の海辺に位置する公園で、旧三井財閥本家の別荘地跡を利用した「旧三井別邸地区」と、宰相・吉田茂が暮らした邸宅を活用した「旧吉田茂邸地区」の二つの地区があります。
旧三井別邸地区には、三井財閥別荘跡地の宅地開発計画が契機となり1980年代に公園とすることが決まり、三井家の茶室として置かれていた国宝「如庵」にちなんで建てられた茶室「城山庵」、大磯町郷土資料館や横穴式古墳群などがあります。また、ゆるやかな丘陵につくられた展望台に登れば、相模湾をはじめ遠く富士、箱根、伊豆半島の山々などの雄大な自然が一望できます。
第一駐車場の「であいの広場」にある「南門」が公園の正面入り口で、趣のある木造の門になっています。
公園の中心部に、高台の展望台が。
三井別邸時代には、この展望台の付近に、昭和9年(1934年)に完成した建築家久米権九郎設計の木造建築物「城山荘本館」がありました。本館中央には「養老閣」と呼ばれる四層の塔屋があり、最上階は展望室となっており、屋根には鶴の飾りが取り付けられていました。
「城山荘本館」は、全国の寺社の古材を使用して建設され歴史的にも非常に価値の高い建物だったそうです。
現在の展望台の屋根の上にも、同じように鶴の飾りが取り付けられています。
公園内には、三井別邸時代の建物があった場所に案内板があるので、昔の風景を垣間見ることができるのも楽しみの一つ。
展望台からは、相模湾を前景に富士山から伊豆半島にかけての山並みを一望することができます。
『大磯城山公園』は、国土交通省地方整備局が主催して富士山への良好な眺望が得られる地点を選定した、「関東の富士見百景」にも選出されている富士山スポット。
自然に囲まれた園内を進んで行くと、見えてくるのは「国府橋(こうのはし)」です。
橋からは、「小淘綾ノ滝(こゆるぎのたき)」が流れる様を見ることができます。
そして、滝の水が流れていくのは、もみじの広場にある「不動池」。
もみじの広場近くには、茶室「城山庵」があるので、そこで休憩するのもおススメです。
他にも、公園の土地からは、縄文土器や横穴墓、鎌倉古道などの文化遺産が発掘されており、園内の「大磯町郷土資料館」に展示されています。また、古墳時代後期の横穴式古墳群の詳しい資料や解説も見られるようになっています。
自然を楽しみながら、歴史や文化に触れられる『大磯城山公園』「旧三井別邸地区」。
お散歩はもちろん、高台にあるため園内でも坂道や下りの道があるので、運動不足解消やちょっとしたハイキングにも最適です。
施設紹介
【神奈川県立大磯城山公園 旧三井財閥別邸地区】
■住所:〒259-0111 神奈川県中郡大磯町国府本551-1
■電話番号:0463-61-0355
■営業時間:9:00~17:00
※入園料:無料(「旧吉田茂邸地区」の入館には、観覧料が必要です。)
※休園日:年末年始
※駐車場:有
アクセス
JR東海道線大磯駅から神奈川中央交通バス1・2番乗り場、二宮駅行き、西公園前行き、大磯プリンスホテル行きで「城山公園前」下車徒歩約3分