【茅ヶ崎市】市内飲食店にてカンピロバクター食中毒が発生
茅ヶ崎市民から「11月19日に、飲食店を4人で利用したところ、3人が下痢、腹痛、頭痛等の症状を呈した。」旨の連絡が11月28日に茅ヶ崎市保健所にあった。
保健所で調査を行ったところ、患者の共通の食事が当該施設で提供された食事だけであること、患者及び調理従事者の便からカンピロバクターが検出されたこと、患者の症状、潜伏期間がカンピロバクターによる食中毒症状と一致すること、患者を診察した医師から食中毒の届出があったことから、本日、当該施設で提供された食事を原因とする食中毒と決定した。
摂食者数
4人(男性:0人 女性:4人) (調査中)
患者数
3人(男性:0人 女性:3人) (調査中)
※全員快方に向かっているとのこと。
入院者数
0人
主な症状
水様性下痢、発熱、腹痛等
原因食品
当該施設で提供された食事 (調査中)
【11月19日に提供された主なメニュー】
鶏雑炊、あん肝ポン酢、ネギトロと韓国のり、焼き鳥4種、
ガーリックポテトフライ、天ぷら(マイタケ、白子)等
病因物質
カンピロバクター・ジェジュニ
措置
当該施設に対して、12月5日(火)から 営業禁止
カンピロバクターによる食中毒について
菌の特徴
- 牛や豚などの家畜、鶏などの家きん類の腸管内に生息している細菌である。
- 生の鶏肉や牛肉が感染源となることが多く、食品や飲料水を汚染する。
- 熱や乾燥に極めて弱く、常温の空気中や加熱調理で死滅する。
原因食品
- 鶏肉、牛レバー等の生又は生に近い状態で提供された食品(鶏たたき、鶏刺し、レバ刺し、加熱不十分の調理品等)や、汚染食肉に触れた調理器具等により二次的に汚染された食材など。
- ※ただし、調査時にはすでに残品がない等の理由から原因食品が特定される事例は多くない。
潜伏期及び症状
潜伏期間は、1日~7日と長く、主な症状は、発熱、倦怠感、頭痛、吐き気、腹痛、下痢など、少ない菌量でも発症する。
予防対策
- 食肉を冷蔵庫で保管するときは、他の食品と区別すること。
- 食肉は十分な加熱(中心温度75°C以上、数分)をするなど、生食を避けること。
- 食材毎(肉、魚、野菜など)に調理器具を使い分けること。
- 使用した調理器具は、熱湯消毒し、よく乾燥させること。
- 生肉、内臓等を取り扱った後の手指、調理器具等は二次汚染の感染源となるため、使用後洗浄・殺菌を行うことが重要である。
問い合わせ先
茅ヶ崎市保健所衛生課
電話 0467-38-3316