【横須賀 観光スポットレポ】衣笠神社-桜の名所から見守る総鎮守様
横須賀市小矢部にある「衣笠神社(きぬがさじんじゃ)」をご紹介します。
公益財団法人日本さくらの会が選ぶ、「さくら名所100選」にも入っている衣笠山公園の入り口に鎮座されている神社です。
車の場合には横浜横須賀道路「衣笠インターチェンジ」から約10分で、公園の入り口には駐車場もありますが、春の桜の時期には閉鎖されているのでご注意ください。
公共交通機関の場合にはJR横須賀線「衣笠駅」から徒歩20分、または京浜急行「横須賀中央駅」から京急バス利用で「衣笠山公園」下車、徒歩10分です。
この近辺は道路状況により車の移動時間が非常に読みにくいので、車やバスで行く場合には時間に余裕を持っておいた方が良いでしょう。
御祭神は「大日孁貴尊(おおひるめむちのみこと)」。この神は天照大神様の別名といわれています。そして摂社には稲荷社、山王森大神、本殿の裏の山を少し登ると天照大御神様も鎮座されています。
参道入口の石柱には「文化十年酉六月吉良」の文字。文化十年は西暦では1813年、干支は酉年。既に江戸時代には有ったという事でしょう。
参道に入るとまず目に入るのが6体(2体×3組)の狛犬です。
旧衣笠村の地域には23社の神社がありましたが、明治時代に出された一村一社、神社合祀(神社の合併政策)により1913(大正2)年にこの場所に鎮座されていた皇大神社に合併され、名称も「衣笠神社」に改められました。その際に各神社から集められた狛犬だと思われます。
目が赤いのも特徴的ですね。
ちなみに第二次世界大戦後の1945(昭和20)年、遠方からの参拝が不便だという事で大矢部、平作、阿部倉、池上、森崎には明治時代にもともとあった場所に鎮守が復活しています。
狛犬が並ぶ参道の途中に鳥居があります。こちらの鳥居は1984(昭和59)年5月の建立です。
参道を上ると右手に手水舎、正面に本殿があります。
ちなみに、衣笠山公園の駐車場に車を停めた場合には本殿のすぐ横の道から入ってくることが出来ます。ですが、個人的には参道を歩いて狛犬にご挨拶をする事をお勧めしたいです。
本殿を参拝したら左に向かいましょう。
目の前に御神木があります。
右手に山王森大神、左手に稲荷社が鎮座されています。
その二社の間に階段があります。
ここを登れば天照大御神様が鎮座されています。
以前は草が生えて登るのが少し大変でしたが今は地元の有志の方によりきれいにされています。摂社や御神木も以前よりきれいになりました。
登るのが辛い方は下からも参拝出来るようになっていますのでご安心を。
天照大御神様は東京湾の方を向いて鎮座されていますので、参拝する時には私達は伊勢神宮の方向を向く事になるそうです。
八百万の神々の中で最高神である天照大御神様を祀る、地元の総鎮守である衣笠神社、お花見の時期だけに関わらず是非参拝してみてくださいね。
施設紹介
【衣笠神社】
住所:横須賀市小矢部4丁目1202番