【小田原 イベントレポ】湘南 Organic Farmers Market - “気持ちいい”が広がり繋がるオーガニックマーケット
「気持ちのいいファーマーズ・マーケットがあるよ」
友人からそう聞いていた「湘南 Organic Farmers Market」へ、開催日の第1土曜日午前中、足を運んでみました。
この日の出店者は6店舗。西湘地域で古代米や玄米、野菜、柑橘、養鶏などを手掛けるファーマーズクリエーターたちから直接購入できるのが醍醐味です。
マーケットの名前にオーガニックとあるように、基本的に、栽培には農薬や化学肥料、除草剤を使わず、アニマル・ウェルフェアや微生物など、地球に共に生きる存在への配慮が自然に感じられる出店者の皆さん。お客さんとの交流も自然で優しげです。
このマーケットで特徴的だったのは、それぞれに乗り付けた軽トラや軽バンを陳列棚にしている点。
鮮度の良さと同時に気取らない雰囲気も伝わってきます。
東京では青山ファーマーズマーケットによく通っていたのですが、ここではもっと身近に、暮らす地域で育てられたオーガニック食材に出会えるのが魅力です。
この日がこのマーケットへの初出店だった、大磯で自然養鶏とハーブ栽培を営むPARKLIFE PRODUCTIONSさん。
二宮にメインの圃場があるあっきー農園さん、マーケット開催時からずっと出店されているそうです。
足柄上郡中井町で栽培中のおくつ農場さんも、マーケット初期から出店されているお一人です。
小田原米農家の片野ファームさんは80代!玄米とお喋りが大好きな方です。
美味しそうな野菜や果物、卵やお米達がずらり!!
マーケットの「本部テント」には、貸出可能な小さな図書コーナーとシェア種のコーナーもありました。
アメリカのポートランドのような、風通しの良い自治を感じさせる雰囲気です。
机の上には主催の増田さんが「きれいだなー!行くか?」と、声を掛けて連れてきた大根の花が置かれていました。
このマーケットでは、有機的な輪が自然に広がる特徴があるようです。
お客さんがプロカメラマンで、撮影されていた写真を快く提供いただけるラッキーな流れも生まれました。
それぞれの才能が自然な形で交流し、私たち自身の手で自分の暮らす地域をちょっと豊かに、優しく、温かい場にしていける、そんなマーケット。
気取らないリラックスした雰囲気がとても心地よかったです。
主催者の声
湘南 Organic Farmers Marketを主催する真美耕園の増田さんにお話を伺いました。
今年の5月で丸2年になるこのマーケットは、コアとなる価値観を共有する作り手と買い手が繋がれる文化的な場づくりへの取り組みの1つだと言います。
ゆくゆくは、マーケットで畑や果樹園なども運営したいし、マーケットで売れ残った野菜を必要とされる場に届けられる仕組みづくりなど、地域に根ざす形でもっと広げていきたいそう。
そのため、現在は、出店農家で全て行なっているマーケットの運営を、サポートしてくれるクルーメンバーを有償制で募集されています!
農業やオーガニックへの入り口を探している方や、地域コミュニティづくりに関心のある方、ヤギや動物がお好きな方などには、特にいいステージになりそうなので、ピン!ときた方はぜひ、問い合わせてみてください。
作業療法士でもある増田さん。キラキラ光るその瞳には、どんな人もそのままの姿で輝いて生きられる地域の未来が見えているようでした。
マーケット概要
日時:毎月第1、第3土曜10時〜13時(雨天決行)
場所:小田原上府中公園南側駐車場側通路
住所:神奈川県小田原市東大友113番
主催:湘南オーガニックファーマーズマーケット実行委員会