パリ2024オリンピック サーフィン女子日本代表 茅ヶ崎出身 松田詩野選手にインタビュー -「自分と波を信じてがんばります!」
パリ2024オリンピック開幕まであと1週間となりました。日の丸を背負って現地入りする選手団を多く目にするようになり、いよいよ始まると実感する頃です。
昨年早々、日本代表内定第1号としてパリ出場権を獲得したのは、茅ヶ崎出身のプロサーファー、松田詩野選手。
先月には横浜で、自身がイメージキャラクターを務める「パナソニックオートモーティブシステムズ株式会社」主催の壮行会が開催され、晴れやかな様子でオリンピックへの意気込みを語ってくれました。
松田選手は、パナソニックのカーナビステーション「Strada(ストラーダ)」の公式イメージキャラクターを務めていて、本社会場には永易正吏社長はじめ同社社員70名が応援にかけつけました。
松田詩野選手出演 新ストラーダCM「みんなのクルマに、楽しさ広がる大画面。」
松田選手が登壇すると、大きな拍手とともに会場は一気に華やぎます。
永易社長ご挨拶の後、2名の開発担当社員を含めたトークセッションがスタート。
同社がvisionとして掲げる「移ごこち」について、遠征など車での移動が生活に切り離せない松田選手はこう話します。
「サーフィンは、国内外通じて波がある場所に移動する時間も長いので、車内の居心地を良くすることは大切だと感じています。クルマにはストレッチポールや好きなアロマを積んだり、音楽を聴いたりしながら、普段からリラックス出来るように心がけています。クルマの中はプライベートな空間なので、自分の時間も作れて居心地はいいです。」
「それは嬉しいですね。ビッグパフォーマンスを発揮できるようにサポートしたいと思っています。」と永易社長。
トークセッション中、熱い想いが込められた大きなサーフボード型メッセージボードが贈られるシーンも。
「サーフボード型のメッセージをもらったのは初めてです。皆さんからの言葉が戦う力になるので感謝しています。海の中ではひとりなので、皆さんからのサポートはパワーになります。ありがとうございます。」
周りの方への感謝の気持ちをいつも忘れない松田選手が印象的です。
その後もインタビューは続きます。
Q:パリオリンピックに内定してから1年間、どのようにモチベーションを保っていましたか?
松田選手:「サーフィンがオリンピック競技に選ばれた時から出場したい気持ちが強かったので、東京オリンピックを逃してしまった時は悔しくて…。パリが決まってからは、オリンピックに出場したい気持ちと、その間の大会でもモチベーションを見失わないように、常に自分の決めた目標を振り返っていました。」
Q:タヒチ入りはいつ頃?
松田選手:「7月6日に移動します。タヒチの波は世界有数ですが、練習を重ねる度に成長を実感出来るので、試合前までにどんな波のコンディションでも乗れるようしっかり練習して調整していきたいです。」
Q:抱負を聞かせてください
松田選手:「周りの方の応援や支えがあってオリンピックの切符が取れたと思っています。タヒチの波はパワフルで、サーフィンを初めて観る人にもきっと印象深くなると思うので、皆さんにいいパフォーマンスが見せられるよう自分を信じてがんばりたいと思います。」
インタビューの後には花束の贈呈がありました。松田選手のイメージに合わせて、「情熱・優雅・気品・希望・勝利・栄光」の花言葉がある花を集め、想いを込めた花束にされたそうです。
「こんなに大きな花束と皆さんからの声援もしっかり受け取ったので、絶対いい波が来ると信じて戦えそうです。タヒチで自分が満足できるいい波に乗ってメダルを持って戻ってきたいと思っているので、応援よろしくお願いします!」
コーポレートカラーであるグリーンカーペットで、拍手と共に送り出された松田詩野選手。
惜しくも出場が叶わなかった東京オリンピックへの思いを胸に、さらなる実力を纏い貫禄すら醸し出す21歳の彼女には、これまでの並々ならぬ努力が繋げた自信があるのだと確信しました。
パリ2024オリンピックサーフィン競技日程は、7月28日(日本時間)からスタートし、順調に進めば31日に決勝が行われる予定です。
湘南の遥か沖、タヒチ島チョープーで繰り広げられる松田選手の戦いに、熱いエールを送りましょう!
パリ2024オリンピック日程はこちら
松田詩野選手 プロフィール
名前:松田 詩野(まつだ しの)
生年月日:2002年8月13日
出身:神奈川県茅ヶ崎市
身長:158cm
スタンス:グーフィー
ホームブレイク:茅ヶ崎
所属:TOKIOインカラミ
Instagram:Shino Matsuda
2024パリオリンピック ⽇本内定第⼀号を獲得!!
⽇本を代表する⼥⼦プロサーファー
6歳の時に両親の影響を受けサーフィンを始める。
初めてのサーフィン教室でサーフボードに⽴つ事が出来、陸では味わうことのない感覚に楽しさを覚え、サーフィンに夢中に。
中学2年から国内で頭⾓を表しはじめ、NSA4⼤⼤会の2 試合「第51 回全⽇本サーフィン選⼿権⼤会」「第34回全⽇本級別サーフィン選⼿権⼤会」にて⾒事優勝。
更にWSL QS⼤会においてアマチュアながら優勝に輝き、同年にプロ公認資格を獲得。
中学3年でプロサーファーとしてデビューを飾り、Naminori JAPAN U-16 にも選出される。
2018年に世界ジュニア選⼿権U-16で準優勝を獲得し世界に名を残し、世界ランキングも上昇し始める。
2019年には「第1回ジャパンオープンオブサーフィン」で初代⼥王となり、⾃らの⼿で初の⽇本代表を勝ち取った。そこから5年連続で⽇本代表⼊りを果たしている。
2021年にはWSL CSアジアランキングで1 位になるなど実⼒を上げ、2023 年1 ⽉にはWSL QS3000「La UnionInternational Pro」での優勝を⽪切りに、6⽉にはISAワールドサーフィンゲームスにて念願であったアジア最⾼位を獲得し、2024パリオリンピック ⽇本⼈内定第⼀号を勝ち取った。
ライディングの特徴として⼀筆書きの様な華麗なレールワークを得意とし、近年では⼒強さを兼ね備えたダイナミックなターンが⾒る者を魅了する。
SNS/Instagramフォロワーも11万⼈を超え、プロサーファーとして国内最多フォロワー数を誇る。参照元:松田詩野公式ウェブサイト