【茅ヶ崎市】国史跡追加指定「下寺尾官衙遺跡群」「下寺尾西方遺跡」答申を提出
国の文化審議会は、「下寺尾官衙遺跡群」・「下寺尾西方遺跡」について、10月20日(金)に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、史跡に追加指定するよう文部科学大臣に対し答申した。
これを受け文部科学大臣による官報告示を経て、国の史跡に追加指定されることとなる。
下寺尾官衙遺跡群
所在地
茅ヶ崎市下寺尾字西方 549 番 2 ほか 86 筆等(既指定地)
茅ヶ崎市下寺尾字西方 342 番 1(追加指定地)
指定面積
60,379.61 ㎡
(うち今回追加指定面積 78.60 ㎡)
概要
相模国高座郡家(たかくらぐうけ)と推定される官衙遺跡群。
7世紀末から8世紀中葉まで2期にわたって変遷する郡庁および正倉のほかに、これらの南西部に寺が、西部に船着き場と祭祀場(さいしば)があり、郡家を構成する諸施設から成る官衙遺跡群の全体像とその変遷が把握できる。
下寺尾西方遺跡
所在地
茅ヶ崎市下寺尾字西方 549 番 2 ほか 86 筆等(既指定地)
茅ヶ崎市下寺尾字西方 342 番 1(追加指定地)
指定面積
49,833.50 ㎡
(うち今回追加指定面積 78.60 ㎡)
概要
下寺尾西方遺跡は、弥生時代中期の代表的な集落跡である深い濠を巡らせた環濠(かんごう)集落跡で、南関東最大級の規模となる。
出土遺物には土器のほか石器と鉄器があり、使われていた道具が石器から鉄器へ移行した在り方を示している。
同遺跡は南関東における中心的な集落の一つとして位置付けられており、弥生時代中期社会の様子を知るうえで重要な遺跡と評価。
問い合わせ
茅ヶ崎市
教育推進部社会教育課 課長 伊勢田珠代
電話番号:0467-82-1111