【茅ヶ崎 イベントレポ】開高健記念館20周年記念パーティー - 昭和を生きた作家・開高健の思い出話や時代を感じるエピソードがたくさん聞けました!
若い世代にももっと開高氏の作品と触れ合って欲しい
開高健記念館は、作家の開高健が1974年に茅ヶ崎市東海岸南に移り住み、1989年になくなるまで活動の拠点とした本人の邸宅を一般公開している施設です。
今年、開館20周年ということで、2023年12月9日(土)に“開高健記念館 開館20周年記念パーティー”が開催されました。
パーティーに参加した筆者が、その様子をレポートしたいと思います。
会場となったのは、開高健記念館のすぐ側にあるTREX CHIGASAKI OCEAN CAFE。
主催は、公益財団法人 開高健記念会。
開高健の文業を広く後世に伝えるべく、開高健記念館での種々の企画展、外部施設での展観のプロデュース、各種講演会の開催、資料集の発行などの活動を展開している団体です。
記念会代表理事の永山さんの挨拶から、パーティーが始まりました。
開高健記念会では毎年、「開高健とボージョレ・ヌーボーの会」という氏を賑やかに偲ぶ会合を都内で行ってきましたが、ここ数年はコロナ禍で開催することができず、34回忌にあたる今年が開高健記念館開設20周年ということもあって、茅ヶ崎にて記念パーティーを開催する運びになったとのこと。
開高健記念館を所有する茅ヶ崎市の岸副市長から、市長の代理で祝辞がありました。
小説のみならず、ルポルタージュ文学の傑作「ベトナム戦記」「フィッシュ・オン」「オーパ!」をはじめとする作品群で日本のノンフィクション文学に大きな足跡を残した同氏を記念し創設された「開高健ノンフィクション賞」(集英社主催)。
2023年度受賞者である毎日新聞東京社会部の青島顕さんも出席され、受賞作「MOCT 『ソ連』を伝えたモスクワ放送の日本人」についてや、メディアのあり方など現役記者ならではのリアルで興味深いお話をされていました。
また、デビュー後に開高健の作品と出会い打ちのめされたという、作家の角田光代さん。
没後30年以上経つ今、「若い世代の開高ファンを探したい」とおっしゃっていました。
他にも、開高氏の血縁者の方が登場し会場を驚かせたり、ゆかりのある方々が思い出話をスピーチしたりと、終始和やかな雰囲気でパーティーは進みました。
グルメでお酒好きで知られた開高氏を偲ぶ会ということで、みなさんお酒を飲みながら美味しい料理に舌鼓を打ち、楽しい時間を過ごしたようです。
昭和を生きた作家の開高建のエピソードは、これからも語り継いでいって欲しいものばかり。令和の時代にはありえないような面白いエピソードなど、貴重なお話をたくさん聞くことができました。
開高健記念会は、当時大手出版社で開高氏の担当編集をされていたなど直接本人と関わりのあった方々を中心に構成されていますが、最近は新しい世代の人も関わっているのだそうです。
開高氏は、没後30年以上経つ今でも根強いファンを多く獲得し続けていますが、「若い世代の方にも、もっと開高氏の作品と触れ合って欲しい」というお声を会場でよく耳にしました。
茅ヶ崎市『開高健記念館』では、 2024 年 3月31日(日)まで開館20周年を記念した特別企画「開館20周年記念企画 ★ BEST COLLECTION 開高健」が開催されています。
ぜひ、チェックしてみてくださいね!
【茅ヶ崎 学びスポットレポ】開高健記念館 - 『開館20周年記念企画 ★ BEST COLLECTION 開高健』!世代を超えて心に響く企画展
施設紹介
【茅ヶ崎市 開高健記念館】
■住所:〒253-0054 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南6丁目6−64
■電話番号:0467870567
■営業時間:10:00~17:00 (最終入場は16:30)
※入園料:200円、開高記念館と茅ヶ崎ゆかりの人物館の2館共通券は300円
※開館日:毎週、金・土・日曜日の3日間と祝祭日。年末年始(12月29日~1月3日)は休館。 展示替え等のため、臨時に休館あり。
※駐車場:有
アクセス
JR茅ヶ崎駅南口より約2km
東海岸北5丁目バス停より約600m(辻堂駅南口行き 辻02系 辻13系)
【TREX CHIGASAKI OCEAN CAFE】
■住所:〒253-0037 神奈川県茅ヶ崎市菱沼海岸9−㊳
■電話番号:0467-33-4155
■営業時間:平日8:00~18:00(L.o.17:00)、土日祝日:7:00~20:00(L.o.19:00)
■定休日:毎週月曜日(祝日を除く)
※駐車場:有