2023年8月27日(日)投票 寒川町長選挙 立候補者 インタビュー
湘南人では、2023年8月27日(日)投開票の寒川町長選挙について、それぞれの立候補者にインタビューを実施し、各候補者の進めたい主な政策、寒川町の課題への取り組みなど、詳細にお答えいただきました。
2019年の寒川町長選挙は投票率が過去最低の26.75%となっており、町民の「政治離れ」が顕著になっています。
「地元密着メディア」湘南人は、こうした状況を少しでも打開し、「寒川町の一人でも多くの有権者の方が、選挙に足を運んで頂けるようにしたい」という想いから、今回のインタビューを行いました。ぜひ、お読みいただいて、投票の際の参考としていただければ幸いです。
※掲載順序は届出順、敬称略
※インタビュー内容については、文末表現の統一以外はそのまま掲載しています。
目次
- 1 三堀 清廣(新人)
- 1.1 プロフィール
- 1.2 今回寒川町長選挙に立候補された理由をお聞かせください。
- 1.3 掲げる主な政策を教えてください。
- 1.4 木村町長のこれまでの政策について、評価を教えてください。
- 1.5 首長の多選についてどのように考えていますか。
- 1.6 前回2019年選挙は投票率が過去最低の26.75%でしたが、町民の、町政への関心についてどのようにして高めていきたいですか?現状についてどう思いますか?
- 1.7 観光客も多い寒川神社周辺の賑わい創出計画に対する自身の考えを教えてください。
- 1.8 寒川町の人口減少に関しての政策を教えてください。
- 1.9 寒川の魅力、アピールポイントを教えてください。
- 1.10 町議会議員時代に担った役割、行った政策を教えてください。
- 1.11 「就学前の子どもにいろいろな経験をしてもらう幼児教育の補助」を考えていらっしゃるとのことですが、教育の具体的な内容と財源についてはどのようにお考えですか?」
- 1.12 教育以外に力を入れたい政策を教えてください。
- 2 木村 俊雄(現職)
- 2.1 プロフィール
- 2.2 今回寒川町長選挙に立候補された理由をお聞かせください。
- 2.3 掲げる主な政策を教えてください。
- 2.4 ご自身の過去3期のこれまでの自己評価を教えてください。過去3期で寒川はどう変わりましたか?
- 2.5 首長の多選についてどのように考えていますか。
- 2.6 前回2019年選挙は投票率が過去最低の26.75%でしたが、町民の、町政への関心についてこの4年で高められたと思いますか?
- 2.7 観光客も多い寒川神社周辺の賑わい創出計画に対する自身の考えを教えてください。
- 2.8 寒川町の人口減少に関しての政策を教えてください。
- 2.9 寒川の魅力、アピールポイントを教えてください。
- 2.10 東海道新幹線の新駅を倉見地区に誘致する理由を教えてください。誘致実現の可能性についても教えてください。
- 2.11 「長時間滞在周遊型の観光振興」への取り組みについて具体的にどのように考えていますか。
- 2.12 「英会話力向上に主眼を置くグローバル教育」に取り組む理由を教えてください。
- 3 杉﨑 隆之(新人)
- 3.1 プロフィール
- 3.2 今回寒川町長選挙に立候補された理由をお聞かせください。
- 3.3 掲げる主な政策を教えてください。
- 3.4 木村町長のこれまでの政策について、評価を教えてください。
- 3.5 首長の多選についてどのように考えていますか。
- 3.6 前回2019年選挙は投票率が過去最低の26.75%でしたが、町民の、町政への関心についてどのようにして高めていきたいですか?現状についてどう思いますか?
- 3.7 観光客も多い寒川神社周辺の賑わい創出計画に対する自身の考えを教えてください。
- 3.8 寒川町の人口減少に関しての政策を教えてください。
- 3.9 寒川の魅力、アピールポイントを教えてください。
- 3.10 「移住者の定住促進」に関する具体的政策を教えてください。
- 3.11 町議会議員を5期勤められた中での実績、担った役割について教えてください。
- 3.12 「定住促進へ向け子育てから教育まで途切れのない支援」について具体的にはどのような政策を考えていますか?
- 4 選挙詳細
- 5 まとめ
三堀 清廣(新人)
プロフィール
- 肩書き:元寒川町議会議員
- 政党:無所属
- 年齢:満71歳
今回寒川町長選挙に立候補された理由をお聞かせください。
社会人になり町から転出される方たちを多く見かけます。
残された高齢者だけの世帯が目につきます。自分の育った町で子どもを育てたいと思える町にしたいです。優先順位を見直し、次世代の人達のために予算を使うのはどうでしょう。町の財政に余裕があると思っていません。
新しいことに取り組むには予算を捻出しなければなりません。待てる物はしばらく我慢して、子育て環境の整備を優先しませんか。このように思ったからです。
掲げる主な政策を教えてください。
- 子育て支援・・・子どもたちの笑顔あふれる町に
- 子育支援・医療支援・学校給食費支援・・・先ずは割引補助から・就学支援 必要性の大きさや財政状況を見ながら、削減できるものは削減し、後回しができるものは後回しにして費用を捻出したらどうでしょう。
- 幼児教育の補助 ・・・子どもたちに色々な出会いを就学前の子どもに色々な経験をしてもらう子どもは遊びとして学ぶので学習を苦にしない。この時期に夢中になれるなにかに出会ってもらいたい
- 小学生低学年からの英語発音教育 ・・・習うより慣れろの実践 英語のスピーキング力の基礎を学びます。外国からの留学、文化交流の基礎とします。
- 小学生の科学教育・・・ 科学好きの子どもたち集まれ。地域の人材を育てるための授業を設けます。費用は「さむかわの100人」の募集などで賄います。
木村町長のこれまでの政策について、評価を教えてください。
コロナ禍になった年の4月から自治会長となりました。自治会ではリスクを取れないと地域の団体に積極的な活動自粛を呼びかけました。町に対しても自治会は動かないので自治会長の参加する自治会長連絡協議会の開催も中止すべきと町長への手紙を通じ訴えましたが、自主的な会の集まりで役員が自主的に決めたことなので助言できないという内容の返事でした。
自主的な会議とは言えこの会議は行政連絡会議と対で町からのお知らせやお願い事を地域に伝える役目を負わされている認識があり、自分たちの都合ではないかと感じました。危機管理は100回が100回外れたとしても1回でも危険にならない為にするもので、仕事や日用品の買い物などにやもなくリスクを取らなければならないことと、ボランティアでリスクを取るのとは大きな違いがあることが理解できていないのではないでしょうか。木村氏はこうすべきだという意見をもたない人でした。
地元で土地区画整理事業をしています。その地域は地権者で決め、県道46号線を境にそれより東側の地域とは区分けされていました。ところが、話しが煮詰まってくると右折できない交差点ができることが分かりました。交通量が増すことで左折レーンが伸び交差点に近づくからだそうです。自治会長としては反対意見でした。「今更なんだ。」という思いでした。1年ほどして、同様の説明にきました。他に方法がないのでしょうか、最悪そうなってもこちら側が混乱しないよう安全策を取るなど対応など、詳しく説明を求めました。それから1年ほど経ちます。やる気のないのは町長譲りでしょうか。
「茅ヶ崎市との共同事業をすると事務費、誰がやっても同じだけかかるからと折半にする。残りは利用量により按分するというやり方をする。」このようにすると、いつも人口の少ない寒川町が利用割合に対して余分な負担を強いられます。今度の新設するときにはと先送りにしますが、今度の時は違う担当になるからとりあえず今は面倒を避けるという姿勢にしか見えないです。交渉事ができず、ほぼ言いなり。誰が町民の利益を守るのでしょうか。首長を職員は見ていて同じようになるのだと思います。
首長の多選についてどのように考えていますか。
どんなに気を付けても空気は淀み、多選に良いことはないと思います。
前回2019年選挙は投票率が過去最低の26.75%でしたが、町民の、町政への関心についてどのようにして高めていきたいですか?現状についてどう思いますか?
前回選挙は自民、公明、立憲と応援に回る現職と応援のない私の批判票たのみ選挙だったので盛り上がらなかったのは確かです。だれもが勝敗を予想できたのでしょう。だから投票率が低かったのです。人が変われば雰囲気も変わると思いますが、だれがなっても同じと考えたら投票に行かないのでしょう。「少しでも変えたいと思う人が少しでもできることをしなければと思う人がどれだけいるか。」だと思います。
観光客も多い寒川神社周辺の賑わい創出計画に対する自身の考えを教えてください。
神社周辺に道の駅のような施設があったらいいなとは思います。ただ、寒川町には観光で食べている業者はいません。どれだけ真剣に向き会えるかといえば、皆、「できたらいいな。」と思うだけです。旗振りも後に続く人もなく、推進役ひとりになりかねません。後ろを向いたら誰もいなかったりして、想像するとぞっとします。
寒川町の人口減少に関しての政策を教えてください。
20年も前から減る減るといいながら、今、寒川町は人口増です。人口が減って困るのは国で、経済規模が小さくなり、富が蓄積されなくなるからです。寒川町に住むものとしては人口減の何が悪いのでしょうか。もともと面積の小さな町です。人が少なくても自然が豊かならこんなに住みよい場所はないと思います。
寒川の魅力、アピールポイントを教えてください。
一番いいと思うことは災害が少ないことです。他の地域の災害を聞くたびにいつも思います。神社の行事であいさつがあるときはいつも○○神社のお陰で災害もなくとあいさつができるほどです。
町議会議員時代に担った役割、行った政策を教えてください。
基本的に政策で実らせたことはないです。どこどこの道路の穴を埋めさせたとか。水路にふたをさせたとか。雨水配管を作るきっかけをしたとか。議員は個人商店の集まりですから、誰かが手柄を上げるようだと反発が来ます。職員は敏感だから、次から対応が難しくなります。だから、こんな功績があるなどという人は信用できません。裏でこっそり動く人が実力者だと思っています。
「就学前の子どもにいろいろな経験をしてもらう幼児教育の補助」を考えていらっしゃるとのことですが、教育の具体的な内容と財源についてはどのようにお考えですか?」
具体的には幼稚園や保育園での知識や身体などにかかわる教育的取り組みに補助金を出すことになります。先の共同事業のように無駄に支出している部分や補助金などで団体補助としているものを事業費補助にするなどでどれだけ捻出できるかだと思います。
小学生の科学授業などは「寒川の100人」を募りその会費を充てます。子育て支援の政策に必要な資金はとりあえず新幹線新駅への積み立て金を4~5年待ってもらいながら、さらに必要な事業でも2~3年先伸ばしにしてもらいながら各事業が定着し落ち着くまで我慢していただきます。4年経てば少しは先が見えるようになるかもしれません。
教育以外に力を入れたい政策を教えてください。
教育以外の子育て支援。医療支援、学校給食費支援、就学支援など生活環境整備、一方通行路、通過道路・生活道路の区分けの検討、水害対策として台地部分の宅地利用促進と低地部分の農業活用、田んぼの維持保全、新橋・県庁誘致、公共施設の適正管理
生涯学習として日本の良さを学び、文化を次の世代へ、地域の料理を学ぶ世代間交流、日本の文化を学び、異文化交流。
町政運営は各施策を推進するため支出を見直し配分を変え、組織運営として町職員の能力を十分発揮できる環境整備。課横断的なプロジェクトチームでの調査・研究を政策に。身近な地域活動に個人の資格で関わることを促します。まちづくりサポーター制度は提供して頂ける知恵・力・資材・お金などを活かし、まちづくりを進めます。
木村 俊雄(現職)
プロフィール
- 肩書き:寒川町長(3期)
- 政党:無所属(立憲民主党推薦)
- 年齢:満74歳
- 公式サイト(寒川町)
今回寒川町長選挙に立候補された理由をお聞かせください。
町総合計画に位置付けた、3つの拠点のうち、2つは着手または進行中。残る倉見のまちづくり、寒川神社周辺のにぎわい創出に取り組むため。
掲げる主な政策を教えてください。
前問の内容に加え、安全の確保、健康づくりの対応、環境対策。
ご自身の過去3期のこれまでの自己評価を教えてください。過去3期で寒川はどう変わりましたか?
町の認知度向上、移住・定住に効果が見られています。
首長の多選についてどのように考えていますか。
有権者の皆さんが判断すべき事項だと考えます。
前回2019年選挙は投票率が過去最低の26.75%でしたが、町民の、町政への関心についてこの4年で高められたと思いますか?
協働のまちづくりへの参加度は高いと考えます。
観光客も多い寒川神社周辺の賑わい創出計画に対する自身の考えを教えてください。
参拝者が町政の各産業を見て回れるようなゾーニングの形成に努めたいです。
寒川町の人口減少に関しての政策を教えてください。
減少傾向にはなく、緩やかな増加が見られます。
寒川の魅力、アピールポイントを教えてください。
交通の利便性も良く、産業(特に工業)活動に進展が見られます。
東海道新幹線の新駅を倉見地区に誘致する理由を教えてください。誘致実現の可能性についても教えてください。
県の南のゲートとして位置づけ、誘致活動を継続していますが、リニアの進展がカギになると思います。
「長時間滞在周遊型の観光振興」への取り組みについて具体的にどのように考えていますか。
長時間滞在には課題が多く、周遊型を目指します。
「英会話力向上に主眼を置くグローバル教育」に取り組む理由を教えてください。
多様化するグローバル社会に対応し、文化的な違いや価値を尊重できる人材を育成するため。
杉﨑 隆之(新人)
プロフィール
- 肩書き:寒川町議会議員(5期)
- 政党:無所属(自由民主党推薦)
- 年齢:満58歳
- 公式Facebook
今回寒川町長選挙に立候補された理由をお聞かせください。
人口減少に伴い地域社会経済の縮小が予測される中で、活力を維持し「選ばれるまち」となるためには、重点課題の解決に対して強い信念を持ったリーダーシップが必要です。
誰もが納得する形で道筋をつけ、何よりも寒川町に漂う「停滞」と「閉塞」を打ち切り、寒川町の未来を町民皆様とともに築いていきたいと考えています。
木村町政12年間を最も近くで見ていた町議会議員の経験と実績をもとに「未来」という旗の下、全力で挑みます。
掲げる主な政策を教えてください。
主要政策として「県内でいちばんの子育て環境整備」、「子どもの夢を支える学校づくり」、「当たり前の安全安心の提供」に積極的に取り組むとともに、町の未来投資となる重要課題への取り組みとして、「寒川神社を中心とするにぎわいゾーンの創出事業」、「公共施設の適切な更新とスクラップ&ビルドの実施」、「倉見地区のまちづくりと東海道新幹線の新駅誘致」に取り組むことで、寒川町の停滞と閉塞の打破を実現します。
また、こうした取り組みを進めていくうえで必要となる財政基盤の強化を図るため「稼ぐ自治体」に変革し自立(自律)性を高めるとともに、役場の組織改革と人材育成を強化しつつ、自らの改革に対する本気度を内外に示すためにも町長退職金を全額カットします。
木村町長のこれまでの政策について、評価を教えてください。
木村町長のこれまで3 期12 年の町政運営は、長年、町職員としての経験に基づいたものであり、大きな失政があるとは言いません。
しかしながら、コロナ感染症を経て、町を取り巻く多くの課題に対応する中で「課題解決力」が不足しています。
この先、未来に向けたまちづくりを進めるためには、過去の経験ではなく、時代潮流を的確に捉えた「決断と実行」の力、新たな時代の幕開けにふさわしいリーダーが求められています。
首長の多選についてどのように考えていますか。
単純に「多選」のみをもって否定するものではありません。常に時勢変化等にアンテナを張り町政運営に臨む姿勢が重要であり、その能力等によって判断すべきものと考えます。
しかしながら、長い期間の中で、多選による政策判断の偏りが生じ、結果として行政サービスを享受できない方々の存在も見受けられます。こうした中、これまでの町政運営が誰もが納得できるものであったか、「多選」という点も含めて改めて町民皆様に信を問う必要があると考えます。
前回2019年選挙は投票率が過去最低の26.75%でしたが、町民の、町政への関心についてどのようにして高めていきたいですか?現状についてどう思いますか?
選挙は、直接的な民意の反映であり、まちづくりの方向性を決める非常に重要なもので、前回2019 年が過去最低の投票率であったことは、この町の未来を示すことができなかった結果であると感じます。
私はこの選挙を通じて、町民皆様から寄せられる声を基本とした政策を示しながら、貴重なご意見等に真摯に向き合い、しつかりと町政に反映していくことをお約束することで町政への関心を高め、高い投票率につなげることで、多くの「民意」を町民皆様の「総意」に変えられるよう全力で訴えていきます。
なお、前回の過去最低の投票率に対して木村町長がどのように判断しているか推し量ることはできません。
観光客も多い寒川神社周辺の賑わい創出計画に対する自身の考えを教えてください。
町総合計画2040 に新たに位置づけられた寒川神社周辺の「にぎわい交流創出ゾーン」については、5期18 年間の議員活動を通して、町民・企業・関係団体等の意見を聴きながら、一貫して町へ提言し続けたもので、寒川神社周辺のまちづくりに向けて、ようやく一歩前進できたと感じています。
現在、寒川神社周辺の土地利用は、農振農用地に指定されており、開発行為に高いハードルがあることから、木村町長の積極的姿勢は見えません。しかしながら、町民・企業・関係団体及び行政が一丸となって取り組むことでハードルを越えていくことは可能です。
また、寒川神社周辺のまちづくりを実現できずに、東海道新幹線新駅誘致と倉見のまちづくりを実現することは不可能です。私は、これまでの議員活動を通じて構築してきた人脈を最大限に活用し、各関係機関と協議を進め、町の賑わいを創出するとともに、年間約200 万人の寒川神社の参拝客を地域経済のエンジンに転換し「稼ぐ自治体」を実現します。
寒川町の人口減少に関しての政策を教えてください。
町人ロビジョンでは、2020 年時点の総人口は48,743 人で高齢化率は27.2 %でありましたが、2040 年の総人口43,151 人、高齢化率は33.0%と推計され、さらに2065 年では総人口35,317 人、高齢化率は
33.5%と予測されています。こうした人口減少は、各種店舗や医療機関等の縮小のほか、行政サービス水準の低下、地域公共交通の撤退・縮小など、様々な悪影響が予測されます。
このような人口減少への対応として、地域間競争となっている人口移動による社会増減に対して、寒川町が居住の地として「選ばれるまち」となる必要があります。コロナ禍を経て徐々に経済は回復しつつありますが、自然災害の頻発化、ウクライナ侵攻・アジア情勢など世界全体の不安定さは高まり、エネルギー・物価高騰などにより家計は圧迫され、将来に対する不安は増すばかりの中で、身近な行政は町民生活に寄り添い、将来不安を解消する対策を講じなければなりません。
こうした状況下において、「現在」への対応として、公共施設の再編を通じて頻発化する災害への備えを充実するなど安全・安心のまちづくりのほか、町民の生活を支える産業活性化に向けた支援、将来を担う子ども達の子育てや教育に対する家計負担の軽減、居住地として環境と共生する都市基盤整備など、町民生活に寄り添った取り組みを充実します。
また、「将来」への対応としては、寒川神社周辺のにぎわい交流創出ゾーンにおける民間投資を呼び込む観光施策の実施のほか、町総合計画において産業集積拠点に位置づけた田端西地区のまちづくりと都市未来拠点に位置づけた東海道新幹線新駅誘致と倉見まちづくりの2 拠点を地元地権者等との協議のもとで積極的に推進することにより、寒川町の魅力を背景とした「町の価値」を高め、町内全域に新たな民間投資を呼び込み、地域経済の好循環を生み出すことで、更なる公共交通の充実を図るなど、公民連携を主体とする持続可能なまちづくりに取り組みます。
寒川の魅力、アピールポイントを教えてください。
寒川町は、首都圏50km、横浜30km圏に位置し、東西2.9km、南北5.5kmで全体面積13.42k㎡ と町域は狭いものの、JR 相模線3 駅と2 つのさがみ縦貫道路インターチェンジがあり、交通結節点として高いポテンシャルを有しています。
人口規模は全国町村中第4 位、人口密度は全国町村中第8 位で、人口減少社会の中で現在も人口増加が続いています。また、気候は温暖で豊かな自然環境を保ち湘南地域に位置しながらも、海岸線からも距離があり災害にも強い地域です。さらには、昭和30 年代半ばからの高度成長期に相模川沿岸に相次いで工場が進出したことで第2 次産業が盛んとなり、生産年齢人口1 人当たりの製造品出荷額は県内第1 位で町の財政基盤を支えています。
このように地勢的優位性を有していることを背景に、コンパクトで効率性の高い行政運営が可能であり、今後控える東海道新幹線新駅誘致等の実現により町の活性化は飛躍的に高まるため、各方面から多くの期待を寄せられており、行政のリーダーシップ次第では日本有数の魅力的なまちづくりが実現できます。
「移住者の定住促進」に関する具体的政策を教えてください。
前段の設問でもお答えしたとおり、寒川町が居住の地として「選ばれるまち」となるためには、町民の将来不安を解消する対策を講じることで移住定住のきっかけを創出しなければなりません。
そこで、具体的な政策としては、居住の地として安全・安心が最優先と考え、過去の震災や頻発する異常気象に伴う自然災害の被害想定を踏まえ、町民の生命・財産・暮らしを守り、誰一人取り残さない防災対策として災害時避難所機能の強化や地域特性を考慮した消防団の運営などに取り組むとともに、防犯カメラや防犯灯の増設や公共施設への防犯連絡所機能の設置など、安全・安心のまちづくりの徹底強化を図ります。
また、他の政策としては、町民の生活を支える産業活性化に向けた支援として、寒川神社周辺のにぎわい交流創出ゾーンによる観光産業等の発展に取り組むとともに、スタートアップ企業の誘致・支援の促進や遊休農地を活用した農業法人設立促進などのほか、将来を担う子ども達の子育てや教育に対する家計負担の軽減に向けて、待機児童完全ゼロ宣言を発するとともに、第2 子以降の保育料無債化や中学生の給食費無償化、教育面では「いじめ」を絶対に許さない姿勢を示すとともに、コミュニケーション能力に寄与する教育プログラムの実施、AI 等のテクノロジーを駆使した教育環境の整備など、また、居住地として環境と共生する都市基盤整備に向けて、田端西地区のまちづくりや東海道新幹線新駅誘致と倉見のまちづくりを進めることで、町の発展を飛躍的に向上させるとともに、町道の整備・更新計画の抜本的な見直しや主要通学路の歩道部の完全整備、コミュニティバスの双方向運行など公共交通対策にも取り組みます。
このような新たな政策を含めた総合力を町の魅力として内外に発信し、交流人口・関係人口から定住人ロにつなげることで、コロナ禍での「脱:東京」の受け皿の役割も含め「住み続けたい、住んでみたい」と思われるような町を目指します。
町議会議員を5期勤められた中での実績、担った役割について教えてください。
町議会議員として、町民皆様から寄せられるご意見等に対して行政と調整を図り、多くの願いや希望を叶えられたこと、喜びを分かち合えたことは、私の活動原点であり、今も心の支えになっています。
また、5 期18 年間の経験の中で培った人脈を活用し、国や県などの関係機関と町行政のパイプ役として積極的に活動し、課題解決に寄与してきました。こうした活動により現在は国の動向をいち早く把握できるようになり、国県補助金の獲得に大いに役立っていると聞いています。
日頃から全国の先進事例等にアンテナを張り、好事例があれば調査・研究し、町民にとって有益であると判断した場合、町に対して理解してもらえるまで何度でも提案し、時間をかけてでもあきらめずに実現する。人に見えない地道な取り組みかもしれませんが、誰かの役に立っているといった実感を頼りに今も活動を続けています。
「定住促進へ向け子育てから教育まで途切れのない支援」について具体的にはどのような政策を考えていますか?
子どもの成長は人生において最大の喜びであることは間違いありません。しかしながら、子育ては保護者に対して大きな負担となることも現実です。子どもを産み育てたいと希望を持っているものの、経済的な理由などによりその願いが叶えられないといった世帯への支援は少子化対策として必要不可欠であることから、子育てから教育まで途切れない支援を充実し、内外に発信することで定住促進につなげ、将来にわたって持続可能な社会を構築し、町の活力の源となるものと考えます。
こうしたことを踏まえ、子育て世帯に対してニーズに即した切れ目のない様々な支援策を講じることで将来不安を払拭する必要があり、そのための政策は、家計支援のみならず、保育、教育、医療、安全、現境、移動等々あります。中でも、子育て中の若い世帯においては、家計支援が重要であると考え、特に重点的に取り組みます。
選挙詳細
告示日
2023年8月22日(火)
告示日とは、自治体の選挙管理委員会が選挙を行う旨を告示する日です。公営ポスター掲示板に選挙ポスターが掲示されるのは告示日から投票日の前日までです。
・投票できる人には、世帯主宛に投票所入場整理券(はがき)が郵送されます。
・はがきが届かない時や紛失したときでも、町選挙人名簿に登録されていれば町内の各投票所で投票できます。
投票日
2023年8月27日(日)
持ち物
- 入場整理券
- 本人確認書類(マイナンバーカード・運転免許証等)
投票の流れ
- 投票所に到着したら、受付で入場整理券をお渡しください。(この際、本人確認書類を求められる場合があります)
- 受付で投票用紙をもらったら、パーティションで仕切られた投票記載所に向かいます。
- 投票記載所で投票したい候補者の名前を投票用紙に書きます。
- 投票用紙を投票箱に入れたら、投票完了です。
投票できる方
- 年齢が満18歳以上(2005年8月28日までに生まれた)の人
- 2023年5月21日までに寒川町に住民登録の届出をした人
期日前投票所・日時
期日前投票所で投票するときは、はがきの裏面の宣誓書に事前に記入してからお越しください。
設置期間
2023年8月23日(水)~8月26日(土)
受付時間
午前8時30分から午後8時
場所
〒253-0106 神奈川県高座郡寒川町宮山165
不在者投票について
期間
2023年8月23日(水)~8月26日(土)
投票日当日及び期日前投票期間中、仕事や旅行等で町外へお出かけの場合、お出かけ先の選挙管理委員会で不在者投票ができます。あらかじめ投票用紙等を選挙管理委員会へ請求してください。
不在者投票用請求書兼請求書 ダウンロード
まとめ
今回の寒川町長選挙は、4期目の当選を目指す現職の木村町長に2名の新人が挑むことになりました。
寒川町では、2040年に向けた「寒川町総合計画2040」という取り組みに町をあげて取り組んでいます。現状では、寒川町は人口の緩やかな増加が見られますが、「未来予想」として、2040年には、43,151人に減ることが予想されています。また、老年人口の構成比に関しても、2020年の27.2%から33.0% に増えることが予想されています。
2040年に考えられる人口減少、老年人口の増加問題から、寒川町の裁量で使える財源の減少と行政サービスの低下公共施設の更新問題、町内の経済規模の縮小、子どもの成長過程での多様性・社会性の低下など課題として挙げられています。
寒川町民の方は当記事を参考いただいて、これらの課題に対して、積極的かつ具体的な取り組みを進められると思われる方に、ぜひ投票をお願いいたします。
参考:寒川町総合計画2040