【葉山 イベントレポ】第55回 日影祭り - 歴史を感じられる家屋で夏祭り
4年ぶり
夏の恒例行事「日影祭り」が4年ぶりに帰ってくるとのことで、お邪魔してきました。その際の様子をレポートしたい思います。
創業300余年の歴史
江戸中期、街道を通る旅人にお茶や軽食を振う茶店として創業し、明治期には旅館業を営んでいた日影茶屋。
現在の姿になったのは昭和9年。母家の建て替えが行われ、今も旅館を営んでいた当時のままの姿を残しています。
昭和後期、葉山は宿泊する保養地から、日帰りの行楽地へと変化したことから、昭和も終わりに近づいたころ旅館部門を休止し、伝統を守る日本料理屋として日影茶屋は生まれ変わりました。
平成24年には国の登録有形文化財に登録されています。
そんな日影茶屋の、お祭りの出店も気になりますが、その歴史と伝統のある建屋の雰囲気も気軽に味わうことができるのも楽しみの一つではないでしょうか。
地域に愛されて
はじまりの時間(14時)に合わせていくと、既に長蛇の列。入店できるのか不安でしたが、始まりと同時にその列も店内に吸い込まれ、無事入店することができました。
早い時間だったこともあり、家族連れで多く賑わっていました。
活気に溢れる店内、スタッフの皆さんの快い対応、どことなく来ているお客さんのリラックスした雰囲気、それらの空気感が一体となって、この葉山の地で長らく愛されているお店たる所以を感じ取れたような気がしました。
店内はいくつも出店があり、どこも列をなしての賑わいです。日影茶屋らしい“和”のテイストのお店が多いように感じます。
1時間は待つほど人気ぶりの「あめ細工」(税込1,000円)や、やはり日影茶屋と言えばの搗きたてのやわらかな「おもち」(税込600円)など、魅力的な出店ばかりです。
初めて来た記念にと親子で似顔絵(2人で税込2,000円)を描いてもらいました。
描き手の先生は長らくこのお祭りで似顔絵を描かれているそうで、お話しながらも慣れた手つきで夏らしい似顔絵に仕上げて下さいました。
店内にはお庭もあり、そこにもたくさんのお店が。
カランカランと鐘の音が響く方へいくと、「じゃんけんあめ」(税込100円)が。子どもが挑戦し、見事鐘の音を聞くことができました。
氷の上で水飴に包まれたあんず飴。目にもひんやりと美味しそうです。
庭では威勢のよい掛け声と共にお餅つきも行われており、お祭りを一層賑やかに盛り上げていました。
大広間には休憩所も設けられ、多くの人がくつろいでいました。
小さい子どもたちも嬉しい「わなげ」(税込300円)などのおもちゃの屋台も出ていましたよ。
14時から20時まで
お祭りは夜まで続くそうで、炭火焼のいい匂い漂う「焼き鳥」(税込1本150円)や「鮎塩焼き」(税込1本700円)などお酒を楽しむ大人に嬉しい屋台もたくさん。
「日影茶屋」という一つのお店の中に、これだけ多くの種類の屋台があるのにも驚きですが、それを支える多くのスタッフの皆さんの活気も快く、楽しい時間を過ごすことができました。
どの時間帯にいってもそれぞれの楽しみ方がある「日影祭り」、来年また楽しみにしています!
イベント詳細
【第55回 日影祭り】
■開催日時:2023年7月26日(水)・27日(木) 14:00~20:00
■開催場所:日本料理 日影茶屋
■電話番号:046-875-0014
※当日の店内の営業はありません
※駐車場はありません。公共交通機関をご利用ください。(駐輪場あり)
※入場制限や時間制限をさせていただく場合がございます。
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