【鎌倉 観光スポットレポ】海蔵寺 - 「花のお寺」を参拝する

「花のお寺」として有名です
鎌倉市扇ガ谷に【海蔵寺】という臨済宗のお寺があります。
年間通じて見事に咲いている花々が見られます。
4月に見頃を迎えるカイドウと、9月に見頃を迎えるハギは特に有名です。
素晴らしい光景に癒されるはずですよ。
鎌倉時代には七堂伽藍をもつ規模の大きいお寺があったと伝えられていますが、鎌倉幕府滅亡時に焼失してしまいました。
その後室町時代に、鎌倉公方足利氏満の命を受けた上杉氏定が開基、開山は心昭空外として再建されました。
扇ガ谷上杉氏の保護を受けて栄えたそうです。
山門前には「鎌倉十井(かまくらじっせい)」の一つである『底脱の井(そこのけのい)』がありました。
「鎌倉十井」とは水質も良く美味で、伝説やいわれが残る鎌倉を代表する十の井戸のことです。
鎌倉市内全域に点在しています。
鎌倉駅近くの小町通りにある『鉄ノ井(くろがねのい)』は見たことのある方も多いのではないでしょうか。
『底脱の井』は、名前の由来にもなった安達泰盛の娘による有名な和歌があります。
井戸の底ではなく、心の底が抜けて、わだかまりが解けて悟りが開けたという解脱の和歌だそうです。
境内は穏やかでとても居心地がいいです。
山門を入って目に飛び込んでくる光景にいつもハッとさせられます。
季節ごとに移り変わる草花がとても素敵で、いつ行っても新鮮な驚きを感じます。
みなさんにもぜひこの境内を見ていただきたいです。
「龍護殿」という本堂です。
また、境内には「薬師堂」という仏殿もあります。
「薬師堂」は1776年(安永5)に浄智寺から移したもので、鎌倉市指定文化財の薬師如来像(別名啼薬師)が祀られています。
この薬師如来像は胎内に薬師像の顔を納めているそうです。
他にも十二神将像や伽藍神像なども安置されています。
鐘撞き堂も趣があります。
除夜の鐘では近隣の方々が多く参拝されるのでしょうね。
本堂の裏には心字池の庭園もあります。
この庭園は非公開ですので中に入ることはできません。
この写真は外から撮影したのですが、ここから見えた範囲だけでも素晴らしい庭園だとわかりました。
もし公開される時があるのならぜひ中に入ってみたいです。
みなさんもぜひ【海蔵寺】をご参拝ください。
施設詳細
【海蔵寺】
■住所:〒248-0011 神奈川県鎌倉市扇ガ谷4丁目18−8
■電話番号:0467223175
■拝観時間:9時30分から16時00分
■拝観料金:志納
※『十六ノ井』は入場料100円
※駐車場あり
アクセス
JR鎌倉駅西口・江ノ島電鉄鎌倉駅から徒歩20分