【鎌倉 観光スポットレポ】久成寺 - 徳川家康に思いを馳せる

広々として穏やかな境内です
鎌倉市植木に【久成寺(くじょうじ)】という日蓮宗のお寺があります。
以前湘南人で『大長寺』というお寺をご紹介しました。
【鎌倉 観光スポットレポ】大長寺 - 徳川家康ゆかりのお寺を参拝する
『大長寺』は徳川家康ゆかりのお寺で、豊臣秀吉による小田原征伐の際には、玉縄城の開城につながる重要な役割を担いました。
その他にも多くのエピソードが残されています。
徳川家康と鎌倉とのつながりが意外で、とても興味深かったです。
その後、鎌倉には『大長寺』の他にも徳川家康ゆかりのお寺があると知り、早速行ってきました。
それがこの【久成寺】です。
【久成寺】にも小田原征伐にまつわるエピソードが残されていました。
このお寺は1520年に後北条家(玉縄北条家)の家臣である梅田秀長の開基により建立されました。
開山は日舜です。
梅田秀長が日蓮宗の信者だったことで、日舜が迎えられたそうです。
豊臣秀吉による小田原征伐の際に、徳川家康が立ち寄り、四代住職日顗上人の祈祷の恩賞として三石の寺領を与えたそうです。
徳川家康はその後も鷹狩りで立ち寄ることがありました。
その際に「葵の紋」紋付の弁当箱を下賜したそうです。
この弁当箱は「行厨(こうちゅう)」あるいは「破子(わりご)」と称し、【久成寺】の寺宝となっています。
徳川家康はこのお寺をとても気に入ったのですね。
小田原討伐という緊迫した状況の後押しになり、平穏な時期には遊びに来ていたとは驚きです。
徳川家康は鎌倉の地をどのように感じていたのでしょうか。
武士の熱い想いや誇りを感じていたのかもしれませんね。
こちらが本堂です。
正面の障子に「葵の紋」が入っていますね。
境内は広々としていて穏やかな空気が流れていました。
山に囲まれていて、抜けるような青空も気持ちよかったです。
この場所で鷹狩りが行われたという話にも納得できました。
ちなみに、大きな桜の木もあるので、春に訪れるとまた格別ですよ。
また、境内には上杉謙信の家系である長尾氏一族の墓がありました。
そのなかの一人、長尾定景は鎌倉幕府第三代将軍の源実朝を暗殺した公暁を討ち取った人物だそうです。
何重にも積み重なっている歴史を感じますね。
みなさんもぜひ【久成寺】にご参拝ください。
施設詳細
【久成寺】
■住所:〒247-0073 神奈川県鎌倉市植木494
■電話番号:0467462837
※駐車場あり
アクセス
神奈川中央交通「植木谷戸」バス停下車徒歩3分
