【小田原 グルメレポ】魚料理 かご平 - 小田原漁港に水揚げされた新鮮な魚を丁寧に提供する、昔ながらの風情を感じる料理店
相模湾の新鮮な魚料理を、心ゆくまで味わう
相模湾は、富山湾・駿河湾と並ぶ日本3大深湾のひとつで、魚の宝庫です。
その相模湾に面した小田原漁港は別名「早川漁港」と呼ばれ、JR東海道線 早川駅から徒歩5分で行ける、日本で一番駅に近い漁港です。
漁港の目の前にある小田原ちょうちん灯台が、青い海に映えています。
ウミネコが水面をかすめるようにたくさん飛んでいたので、きっと魚がたくさんいるのでしょう。
さて、小田原漁港の周辺は小田原おさかな通りと呼ばれています。
今回ご紹介するのは、漁港から徒歩2分のところにある魚料理 かご平です。
小田原市が発行している、小田原漁港周辺 ガイドブックにも掲載されていますよ。
派手な看板やパッと目につくお店が並ぶ中、かご平は昔ながらの落ち着いた風情を感じるお店です。
お昼の日差しがぽかぽかとあたたかく、看板とのれんを照らしていました。
遅めのお昼でしたが、すでに満席だったので少し待ってからお店に入りました。
店内はこぢんまりとしていて、カウンターとテーブル席が3つあります。
お家の居間にお邪魔しているような、落ち着いた雰囲気。
店内の御品書はシンプルですが、お店の入口に写真のついた御品書きがあったので、どれにしようか目処をつけておきました。
席に座ると、熱々の緑茶が運ばれてきました。
お店の方が、三角巾をきちんと頭に巻いている姿が印象的でした。
丁寧に淹れてくれた緑茶に、ホッと一息。
他のテーブルの方の注文が聞こえてくるのですが、あじさしみとあじフライ定食 1,550円(税込)を注文する方がほとんどでした。
次々入る注文を受け、カウンターの向こうの厨房で、作務衣を着た寡黙なご主人がおひとりで手際よく丁寧に調理をしています。
あじさしみとあじフライ定食には、あじのお刺身と揚げたてのあじフライ、ご飯と味噌汁、浅漬けと小皿のおかずがセットでした。
キャベツもパセリもシャキッとしていて、レモンが添えられています。
衣がサクサクのふっくらしたあじフライです。
あじの刺身は透明感があり、新鮮でねっとりとした贅沢な味わい。
あじは、栄養面でも非常に身体にうれしい食材です。
良質なタンパク質はもちろん、脳の栄養となるDHAや血液をサラサラにするEPAなど、必須脂肪酸が豊富に含まれています。
DHAとEPAは、主に動脈硬化や脳卒中の予防、脳神経の活性、中性脂肪の低下などを助ける働きがあります。
身体にもうれしい新鮮なあじのお刺身と、あたたかいご飯は最高ですね。
金目煮魚定食 2,400円(税込)は、「少しお時間いただきます」と言うことで、ゆっくり待ちました。
金目鯛の煮付けにマグロのお刺身、ご飯と味噌汁、浅漬けがついています。
煮汁に照りが出るほど煮付けられた金目鯛は、濃厚な甘辛味でご飯がすすみます。
添えられたごぼうも、味がしみて美味。
金目鯛も栄養豊富な魚で、タンパク質、脂肪、ミネラル、また、鉄分やビタミンB群などをバランスよく摂取することができます。
よく「脂がのった魚」という表現がありますが、魚に含まれる脂肪はDHAなどの良質な栄養で、悪玉コレステロールや血液中の中性脂肪の減少に働きかけます。
金目鯛の赤い皮にはアスタキサンチンが豊富に含まれていて、高い抗酸化作用やアンチエイジングが期待できます。
とろけるまぐろのお刺身もついていて贅沢ですね。
添えられたツマもシャキシャキしていたので、醤油につけてサラダのように頂きました。
ふと、席に置いてある醤油差しの敷物に目が入ったのですが、布製なのにシミがなくきれいで気持ちが良かったです。
年季の入ったものをひとつひとつ丁寧に使い、きちんと仕事をしている印象を受けました。
お腹いっぱいになってお店を出ると、猫がのんびり日向ぼっこをしていましたよ。
まだ何人かお客さんが並んでいたので、この後も休みなく美味しい魚料理を提供するのでしょう。
湘南の潮風を感じながら、小田原漁港の雰囲気と魚料理 かご平の美味しい魚料理をゆっくりと味わってみて下さいね。
店舗紹介
【魚料理 かご平】
■住所:〒250-0021 神奈川県小田原市早川1丁目6−10
■電話番号:0465-23-1429
■営業時間:朝11:00〜18:00頃迄
■定休日:日曜日
■駐車場:なし
アクセス
JR東海道線早川駅から 徒歩5分