【大磯町 グルメレポ】三日月- 姉妹で営む、旬を感じて味わうパウンドケーキの専門店
大磯駅を出て1号線沿いを東京方面へ15分ほど歩き、3つ目の信号を海側へ進むと、木のぬくもりを感じる懐かしい佇まいの店舗が目に入ります。それが、10年目を迎えたこちらのパウンドケーキ屋「三日月」さんです。
店名の「三日月」は、オーナーである姉の昌子さんと妹の明子さんの名前が由来だそうで、表に飾られた大きな三日月のオブジェがお店のシンボルになっています。
そんな三日月さんのパウンドケーキ、特徴は全粒粉がたっぷり入った生地とセンスを感じる味のバリエーションです。
「小麦本来の風味と独特の食感を味わっていただきたいので、生地には全粒粉を多めに配合しています。月に1度くらいの販売になりますが、プレーンの1.6倍の全粒粉が入った『ギュッと全粒粉』は、よりザクザクとした歯ごたえを感じていただけると思います」と姉の昌子さん。
こだわりの生地に組み合わされるのは、大磯をはじめご縁のできた各地の農家さんから仕入れる旬のフルーツや野菜。ショーウィンドウには、定番の他に季節の味が週替わりで7~8種類ほど並びます。
取材にお邪魔した1月後半のある週は、『三日月プレーン』、『柚子カカオ』、『栗チョコ』、『ジンジャーレモネード』、『アップルシナモン』、『ベルガモット和紅茶』、『黒豆と酒かす』、『ピスタチオベリー』、そして『サブレ/アーモンド(卵不使用)』というラインアップでした。
ウィンドウ越しに味を想像しながら選ぶ時間も楽しいものですが、どうしても決められない!おすすめが知りたい!といった場合には、ウィンドウ横のカタカタを鳴らしてみてください。
「奥で作業をしているとご来店に気が付かないこともあります。お会計だけでなく、質問や相談の際なども遠慮なく私たちを呼び出してください」、そう言って大らかに笑う妹の明子さんは、小窓からチャキチャキと接客をこなし、私の細かな質問にも快く答えてくれました。
どれも美味しそうで本当に迷いましたが、この日は4つの味を選び、端っこ好きの私はいくつか端っこもお願いしました。
・『三日月プレーン』(税込240円)
想像以上に全粒粉の存在が感じられ、しっかりみっちりという食感でした。無塩バター、卵、きび砂糖と材料はシンプルかつ控えめで、昌子さんの言葉通り、1口ごとに小麦の旨味が広がりました。
・『柚子カカオ』(税込310円)
高級ブランドで知られるヴァローナ社のカカオ使用とのことで、期待が高まりました。カカオが香る生地は甘過ぎず、大磯産柚子のマーマレードとのバランスが絶妙で、時々感じる皮の食感もいいアクセントになっていました。
・『栗チョコ』(税込350円)
チョコ好きの間では有名な京都DariKさんのチョコレートに惹かれ、迷わず購入。細かく刻まれたビターチョコ、粒入りの栗のペーストが生地全体にたっぷりと入り、どこをかじってもチョコと栗が楽しめました。ラム酒がふんわり香って味が引き締まり、何よりやはり高級感を感じました。
・『ジンジャーレモネード』(税込330円)
旬が短いので、ぜひ!とのアドバイスで購入してみました。ゴロっと贅沢に入った果肉は、生でも食べられるスイートレモネードという品種のレモンだそうで、その名の通りとっても甘くてジューシーでした。生姜の香りも爽やかで、お子様のおやつにも良さそうです。
現在、店舗の営業は金・土2日間となっていますが、大磯駅前の地場屋ほっこりさんや小田原厚木道路大磯PAにも卸しているほか、近隣のイベントなどにも出店しているそうなので、なかなかお店に足を運べないという方は、あちこち巡って、お気に入りの味を探してみてはいかがでしょうか。
また、ギフトやお取り寄せにも対応しているので、詳しくはHPやインスタグラムをチェックしてみてください。
店舗紹介
【パウンドケーキ屋「三日月」】
■住所:〒255-0003 神奈川県中郡大磯町大磯1929
■電話番号:0463-68-0166
■営業時間:
金・土10:30~18:30(売り切れまで)
*Pなし
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