【鎌倉 グルメレポ】豊島屋 - 建長寺で採れた蜂蜜のどら焼き『雲水』 吉田老師による書とみつうろこの焼印、禅を感じる鎌倉限定販売

行雲や流水の如く諸国を修行する「雲水」と銘々された和菓子
建長7年(1255)2月に造られた梵鐘(国宝)に「建長禅寺」とあるように、当寺はわが国で最初に”禅寺”と称した中国宋朝風の臨済禅だけを修行する専門道場である。
参照元:建長寺ホームページ
北鎌倉駅から鎌倉方面へ10分ほど歩くと、荘厳な建長寺の山門が現れます。
今回は、こちらの760年以上続く鎌倉五山第一位の建長寺の山で採密したという、貴重な蜂蜜を使ったどら焼き「雲水」をご紹介します。
JR北鎌倉駅の東口は円覚寺側です。
西口は県道21号側で、こじんまりとしたロータリーに、鳩サブレーで有名な豊島屋北鎌倉店があります。
鎌倉のお土産といえば、シンプルな素材で焼き上げられた鳩サブレーが有名ですね。
豊島屋ホームページの鳩のつぶやきというページに綴られている、鳩サブレー誕生秘話は興味深いものです。
たくさんの和菓子が並ぶ中、一際落ち着いた雰囲気を感じる一画がありました。
その名も禅寺にちなんだ「雲水」、そして建長寺みつうろこの紋が丁寧に焼印されています。
濃紺の箱にかかった薄い和紙の向こうに見えるのは、建長寺吉田老師による書「雲水」。
ふたの内側には「雲水」について、丁寧にその想いがしたためられていました。
箱を開けると、雲水を思わせる雰囲気。
印字にある巨福(こふく)とは、建長寺山門に掲げられている「巨福山(こふくさん)」、建長寺の山号です。
鎌倉市雪ノ下から山ノ内へ抜ける坂道は、かつて巨福呂坂(こふくろさか)と呼ばれていたそうです。
県道21号を大船方面へ行くと、小袋谷(こぶくろや)という地域がありますね。
手に取るとこの通り、小ぶりです。
お箸と並べるとわかるでしょうか?
食後でも、余裕で食べられるくらいの大きさです。
蜂蜜が入っているからか皮がつやっとして、とても美味しそうな焼け具合です。
みつうろこの焼印が、しっかりと押されています。
銘打ちといい、書、包み、色、そして皮、餡、小ぶりながら絶妙に風格のある非常に美味などら焼き。
豊島屋の並々ならぬセンスと努力、地域や歴史を大切にするひたむきな想いを感じます。
他にも、季節限定商品など目にも心地よい彩りの和菓子も多数並んでいました。
さて、「雲水」は昨年10月から販売されている、豊島屋本店と北鎌倉店のみの限定販売だそうです。
禅の心に触れる、鎌倉ならではの和菓子のご紹介でした。
店舗紹介
【豊島屋 北鎌倉駅前店】
■住所:〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内510−5
■電話:0467-23-8108
■営業時間:10:00 ~ 17:30
■7月の休業日 13日(水)、20日(水)、27日(水)
アクセス
北鎌倉駅から 徒歩30秒
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