【小田原 学びスポットレポ】小田原 マンホールの蓋 - ご当地マンホールの宝庫!マンホールアートを目印に観光スポットを巡る<前編>
マンホールは路上のアート!
「マンホーラー」「蓋女」「蓋活」なんてワード、近頃耳にしたことはありませんか?
近年じわじわと人気を集めている「マンホールの蓋」。
「マンホーラー」なんて言葉も知らなかった10年ほど前から、旅行に行ってはその土地ならではの「マンホールの蓋」を探し、写真に収めるのが密かな楽しみの筆者。知らず知らずに「蓋女」になっていました。
そんな「蓋活」が趣味の筆者が送る、路上アート巡り・小田原編をご紹介いたします。
小田原マンホールの豆知識
マンホール巡りをする前に、まずはマンホールの豆知識です。
マンホール蓋の種類とは?
小田原市の公共下水道は、汚水(トイレ、台所、風呂、洗面所などからの排水)と、雨水(庭や屋根などに降った雨)を別々に処理する「分流式」を採用しています。
また、神奈川県が事業主体の流域下水道の枠組みの中で下水道事業を進めていますので、小田原市内に設置されている下水道のマンホール蓋は次のように分類されます。
・流域関連公共下水道 汚水管きょ用(小田原市管理)
・流域下水道 汚水管きょ用 (神奈川県管理)
・雨水きょ用 (小田原市管理)
小田原市が管理している汚水管きょ用は、なんと約25,000基もあるそうです!
マンホールの数の多さにも驚きますが、マンホールの蓋の種類は20種類以上にも及ぶそうです。
これは見応えがありそうですね。
観光&マンホールアート巡りをダブルで楽しむ
小田原市の観光スポットを巡りながら、「ご当地マンホール」も合わせて巡るコースをご紹介します。
小田原駅
↓・・・・・・・・・・・移動:徒歩2分
おしゃれ横丁
↓・・・・・・・・・・・移動:徒歩3分
ダイヤ街商店街
↓・・・・・・・・・・・移動:徒歩10分
小田原宿なりわい交流館
↓・・・・・・・・・・・移動:徒歩すぐ
かまぼこ通り
↓・・・・・・・・・・・移動:徒歩5分
箱根口ガレージ 報徳広場
↓・・・・・・・・・・・移動:徒歩6分
小田原市郷土文化館
↓・・・・・・・・・・・移動:徒歩5分
小田原城
↓・・・・・・・・・・・移動:徒歩10分
小田原駅
各観光スポットをどれくらい見学するかによっても所要時間が変わってきますが、おおよそ2〜3時間、カフェ等でゆっくりする時間を入れるなら半日ほどで回れる順路になります。
では、小田原駅東口からスタートして行きましょう!
小田原駅(東口)〜おしゃれ横丁
小田原駅からおしゃれ横丁に向かう区間に、「旧市内電車のりば」の看板があります。
小田原電気鉄道(小田原市内電車)は、明治33年(1900年)に我が国で4番目に開業した電車で、昭和31年(1956年)まで市民の足として活躍していました。
この辺りに発着場があったことから、小田原市内電車が描かれたマンホールの蓋があります。
おしゃれ横丁
味のあるおしゃれ横丁の細い道に入ると、「北条 氏政・氏照の墓所」と描かれた可愛らしいマンホールの蓋があります。
マンホールに記された矢印を辿って歩いていくと、次のマンホールには、「北条 氏政」と「北条 氏照」が描かれたマンホールの蓋があります。
そして、その矢印が指す方向には、小田原市指定史跡となっている「北条 氏政・氏照の墓所」があります。
北条家第4代目の領主・北条氏政、その弟の氏照、氏政夫人のお墓がありますので、ぜひ見学して行ってくださいね。
ダイヤ街商店街
おしゃれ横丁からダイヤ街商店街は歩いてすぐです。
ダイヤ街商店街には飲食店やショッピング施設が揃い、人通りが多く賑わう場所です。
この商店街のマンホールは、北条家のイラストが施されたマンホールの蓋が揃っています。
2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は、鎌倉に注目がいきがちですが、小田原も聖地なんです!
小田原城を本拠に関東一円を支配した北条家。北条5代と呼ばれた北条歴代当主5人のイラストのマンホールをチェックしてみてくださいね。
マンホールの蓋に「小田原城」への道しるべが記されていますが、今回はもう少しマンホールの蓋を見たいので、少し遠回りします。時間が限られている方は、矢印が指す方へいくと小田原城へ行けますよ。
さらに、ダイヤ街商店街の外れには、スペシャルなマンホールの蓋があります。それについては、後編で詳しくご紹介しているので、ぜひそちらをご覧くださいね。
商店街の途中には、以前ご紹介した「甘味喫茶 岡西」もありますので、気になる方は行ってみてくださいね。
小田原宿なりわい交流館
ダイヤ街商店街から小田原宿なりわい交流館へは歩いて10分ほどです。
歴史ある建物を再整備し、観光客の憩いの場として開館している「小田原宿なりわい交流館」。
建物の目の前には、「小田原宿」と描かれたマンホールの蓋があります。
歩いてすぐの「かまぼこ通り」の方位も矢印で記されていますので、行ってみましょう!
かまぼこ通り
練り物の名店が並ぶかまぼこ通りには、全国初の試みとして、姉妹都市のマンホールの蓋があります。
戦国時代の北条三兄弟の氏政、氏照、氏邦の居城であったことから、平成28年度に姉妹都市盟約を結び交流を深めている小田原市・東京都八王子市・埼玉県寄居町は、平成29年11月19日、「八王子いちょう祭り」において、姉妹都市の下水道マンホール蓋(カラーデザインマンホール蓋)を交換しました。
市では、このたび、これら姉妹都市の下水道マンホール蓋を「小田原かまぼこ通り」内に設置しました。
他都市の下水道マンホール蓋が交換・設置されるのは全国初の試みであり、小田原市のカラーデザインマンホール蓋の設置も今回が初となります。
まずは小田原市のマンホールの蓋。
小田原市の広域で見ることができるマンホールデザインですが、このカラーマンホールが見られるのはレアなんですよ。
続いて、東京都八王子市のマンホールの蓋は、「車人形」です。
日本の伝統芸能・三番叟(さんばそう)の躍動する舞姿が描かれたカラーマンホールです。
次は、埼玉県大里郡寄居町のマンホールは、「キジ、カタクリ、ヤマザクラ」です。
町の鳥・キジを中央に、町の花・カタクリ、町の木・ヤマザクラをデザインしたカラーマンホール。
小田原に居ながら、八王子市や寄居町のマンホールがお目にかかれるなんて、得した気分で嬉しいですね。
そして、小田原にあるこれらのマンホールの蓋が、姉妹都市のデザインのものだと知った読者のあなたも立派なマンホーラーですね!
かまぼこ通りから国道1号線に向かう道には、「かまぼこ通り」と「小田原漁港方面」を指すマンホールの蓋があります。
箱根口ガレージ 報徳広場
かまぼこ通りから箱根口ガレージ 報徳広場の区間に変わったマンホールはありませんが、箱根口ガレージ 報徳広場では、小田原駅からおしゃれ横丁までの区間に登場したマンホールに描かれた「小田原市内電車202号」の本物が展示されています。
電車の中は自由に見学できます。電車好きのお子さんも楽しめるのではないでしょうか。
箱根口ガレージ 報徳広場はオシャレな空間となっており、ランチやケーキをいただきながらゆっくり過ごすのにオススメですよ。
郷土文化館〜小田原城
箱根口ガレージ 報徳広場から小田原城址公園へと歩いて行きます。
小田原城址公園の中にある、小田原郷土文化館の横にあるマンホールの蓋には、「小田原城」「小田原ちょうちん」が描かれたマンホールがあります。
小田原らしいデザインで、他では見たことがないほど。
レアなマンホールの蓋ですので必見です!
そして、せっかく城内に来たのなら、小田原城本丸も眺めて行きましょう!
時間や体力に余裕のある方は、本丸の中も見学してみてくださいね。
小田原城〜小田原駅(東口)
小田原駅への帰り道ですが、小田原城への道しるべとなるマンホールの蓋があります。
そして、駅へ戻ってくると小田原駅のイラストのマンホールがお出迎え。
活気ある1992年頃の小田原駅の姿が描かれています。よく見ると、昔の特急「踊り子」も描かれていて芸が細かいですね。
小田原観光とマンホールの蓋を巡る旅は以上になります。
一括りにマンホールの蓋と言っても、様々なデザインのものが見られましたね。
これこそが、路上のアート!
数々のマンホールの蓋を見てきた筆者ですら、小田原のマンホールのデザインの多さには驚きました。
今回ご紹介しきれなかった定番マンホールの蓋や、スペシャルなマンホールの蓋については、後編でご紹介して行きますので、そちらもぜひご覧ください!
最後に
余談ですが、小田原駅前にはお土産や飲食店が集まった商業施設・ミナカ小田原がありますので、お土産はここで買えます。
そして、無料で入れる足湯もあるので、沢山歩いて疲れたら、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
地図
【小田原観光&マンホールの蓋巡り】
■住所:神奈川県小田原市
関連リンク
小田原市ホームページ | 下水道の豆知識
小田原市ホームページ | 小田原かまぼこ通り内に「姉妹都市の下水道マンホール蓋」を設置しました
【小田原 学びスポットレポ】小田原 マンホールの蓋 - ご当地マンホールの宝庫!定番マンホールからスペシャルマンホールまで<後編>
【大磯 学びスポットレポ】大磯 マンホールの蓋 - ご当地マンホールは道端のアート!観光スポットを巡りながら、大磯らしいマンホールアートに触れる一石二鳥コース